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電力ひっ迫も「ブラックアウト」はない 局地的な停電の可能性は残る
東京電力管内の電力需給ひっ迫を受け、SNSでは「ブラックアウト」が注目を集めた。ただし東電によると万が一管内全域を巻き込むような停電は発生しないという。
東京電力管内の電力需給ひっ迫を受け、3月22日は午前中から「電力逼迫」「ブラックアウト」といったワードがTwitterのトレンドに入った。しかし東電によると少なくともブラックアウト(大規模停電)は発生しないという。
22日の電力需給は時間経過と共に厳しさを増し、午前10時台には東電が運営する「でんき予報」の供給予測値を実際の電力需要が超えた。本来なら100%を超える数値は表示しないはずだったが、供給予測値などの修正が間に合っていないという。
現在は揚水発電所の出力アップなどで対応している状況。ただし揚水発電所の水には限りがあり、このままのペースで消費していると22日の午後10時ごろに枯渇するため東電は利用者に向け、さらなる節電を呼びかけている。
では、万が一揚水発電所の水がなくなり、電力需要がまかなえなくなるとどうなるのか。
東京電力パワーグリッドによると、電力需給のバランスが崩れると各変電所に設置している「UFR」(周波数低下リレー)と呼ばれる安全装置が自動的に作動し、一部地域への送電を停止するという。このため局地的な停電はあっても東電管内全域を巻き込むようなブラックアウトは発生しない。
UFRは3月16日に発生した福島県沖地震により各地の火力発電所が停止した際にも作動した。この時は首都圏で最大210万軒の停電が発生したものの送電網に被害はなく、約3時間でほぼ復旧した。
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