動く実物大ガンダムのSTEAM教材、経産省サイトで公開 制作はサンライズ
サンライズは30日、動く実物大ガンダムをテーマにした探求学習プログラムが経済産業省の「STEAMライブラリー」で公開されたと発表した。小学校高学年向けと高校生向けがある。
バンダイナムコグループのサンライズは3月30日、横浜の山下ふ頭で公開している動く実物大ガンダムをテーマにした探求学習プログラムが経済産業省の「STEAMライブラリー」で公開されたと発表した。
未知の領域だった全高18mの動くガンダムを実現するために何を考え、実行したかを関係者へのインタビューなどを通じて教材にした。小学校高学年向けと高校生向けがある。
小学生向けの教材は「動く」がテーマ。巨大なガンダムを動かす構造や仕組みについて、製作過程の映像を見たり、身近な素材で実際に脚の部分を作ったりすることで学べる構成にした。
高校生向けの教材ではアニメを現実世界に再現するハードルをテーマにした。プロジェクトを進める上で生じた経済的、社会的な課題を取り上げ、関係者が1つずつクリアしていった過程から夢の実現に必要な視点を学べるという。
サンライズは「現在も進行中のプロジェクトを題材とすることで、よりリアリティをもって学習できる」と話している。
動く実物大ガンダムのプロジェクトは2014年にスタート。ロボット研究者などで構成するプロジェクトチームが約6年をかけて「最大の可動型ヒューマノイドロボット」(ギネス世界記録)を作った。
STEAMライブラリーは、経済産業省が2020年から進めているSTEAM(Science、Technology、Engineering、Arts、Mathematics)教育のデジタル教材を紹介するサイト。これまでも大学や教材メーカーが作ったものに加え、シャープやJALなど企業が手がけた教材を多く採用している。
関連記事
- 動く実物大ガンダム、経産省が選ぶSTEAM教材に
横浜の「動く実物大ガンダム」をテーマにした小中学生向け「探求学習プログラム」が、経済産業省の2022年度「STEAMライブラリー」に採択された。 - ガンダムメタバースの名前は「SIDE-G」 バーチャル空間の集合体に 「ガンプラコロニー」秋公開
バンダイナムコグループは29日、ガンダムのメタバースを「SIDE-G」と命名すると発表した。独立したバーチャル空間の集合体として構築する。 - 新オフィスは「ホワイトベース」 サンライズが本社移転
テレビアニメ「機動戦士ガンダム」などで知られるサンライズは18日、本社を杉並区にあるビルに本社を移転すると発表した。新オフィスは「ホワイトベース」と名付ける。 - 1年で倍に増えた「実物大ガンダム」 お台場、横浜から上海、福岡へ VR空間や東京五輪にも
2021年、コロナ禍に翻弄されながら倍に増えた実物大ガンダム。お台場と横浜から上海、そして福岡へと広がったガンダム立像とガンダム関連の話題を振り返る。 - 高さ2.1m、立体映像を表示する「未来のガシャポン」登場 開発に1億円以上
バンダイは28日、立体映像表示に対応したカプセル自販機「GASHAPON ODYSSEY」(ガシャポン オデッセイ)を公開した。1回1000円(税込)。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.