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本体でAIノイズ低減するピンマイク「Razer Seiren BT」がすごい(2/3 ページ)

Bluetoothピンマイクの「Razer Seiren BT」を購入した西田宗千佳さんがお気に入りのポイントを解説。

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Bluetoothでの「デバイス切り替え」に技アリの工夫

 おそらく、AIノイズ低減を組み込んだマイクはもっと増えていくだろう。筆者が知らないだけでもう出ているかもしれないし、存在を知っていて試せていないものもある。

 当たり前になっていく機能だと思うので、「AIノイズ低減がある」だけではすごい、とは思わない。

 Seiren BTが素晴らしいと思ったのは、その「機器連携の仕様」にある。

 Seiren BTも御多分にもれず専用スマホアプリがあり、各種設定をアプリ側から切り替えるようになっている。AIノイズ低減の聴き具合やマイクのゲイン、遅延低減などの設定を切り替えられる。

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Seiren BTの専用アプリ。設定切り替えは基本的にアプリ側で行う。本体には電源ボタンしかない。
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こんな風にマイクゲインなどを調整できる

 ここで重要なのは、「Bluetoothでの接続先もアプリで切り替える」という点だ。

 アプリでスマホと連携するからといって、Seiren BTはアプリが入ったスマホとだけ接続できるわけではない。Bluetoothを使って複数の機器とSeiren BTをペアリングしておき、アプリから「その時に使う機器」を選べるようになっているのだ。

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「クイック接続」の中に多数の機器が並んでいるのに注目。リストアップされているのはSeiren BTとペアリングした機器で、タップすると音声の接続先をそのデバイスに切り替える

 すなわち、PCやスマホなど複数のデバイスを登録しておき、その時のニーズに合わせて切り替えて使えるのが大きな利点である。

 結果として、Seiren BTを組み合わせることで、「AIノイズ低減機能やアプリのない機器」に、好きなタイミングでその価値を提供できることになるわけだ。それを、スマホやPCのBluetoothの設定をいじることもなく、簡単に使う機器を切り替えられる。

 これはBluetooth対応のデジタルガジェットとして、かなり使い勝手のいい仕組みである。

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