「練馬のものは練馬に」時代が終わった シェアサイクル通勤してみて分かったこと:シェアサイクリング・ブギ(3/3 ページ)
東京都練馬区はドコモのシェアサイクルを採用している。しかし、区の外とはつながらない、閉じたシステムだった。それが4月1日に変わった。
電動アシストとロードバイク、消費カロリーとスピードはどのくらい違う?
帰宅してから、計測していたApple Watchのワークアウト結果を見たら、片道で318kcal消費していた。わりといい運動になったようだ。そういえば、ドコモ・バイクシェアのアプリでは電動アシスト自転車をダイエットに使おうという記事も掲載していて、たしかにその用途にも使えると思った。
自分の自転車で遠出をするのもいいのだが、特に都心では駐輪場の確保で悩む。目的地に着いたはいいが、そこで買い物をするのはせいぜいコンビニくらいで、食事をするにも長時間自転車を置いておくのはリスクが大きい。
シェアサイクルであれば、近くのポートに置いて、買い物や食事もできるし、予約をうまく活用すれば、そのまま乗り継いでいける。移動手段が大きく広がることになっていいことだらけだ。
そういえば、花粉が怖くてしばらくロードバイクにも乗っていなかった。同じルートをロードで走ってみたらどうなるかも調べてみた。昨日は電動アシストのシェアサイクルで、今日はロードバイクで会社まで往復してきた。
結果はこんな感じだ。
17.5km走った消費カロリーが、電動アシストだと318kcal、ロードだと351kcal。平均心拍数は電動アシストが105BPM、ロードが120BPM。走行時のスピードは電動アシストが20.2km/h、ロードが23.4km/h。所要時間は電動アシストの1時間10分に対してロードが55分。
ドコモ・バイクシェアの電動アシストは、スピードはロードの86%、消費カロリーは90%もある。これはけっこう優秀かもしれない(自分が貧脚すぎるともいう)。
公共交通機関を使った場合と比べるとどうか。駅までバスを使った場合は597円、駅まで歩いた場合は377円と、その中間だ。5分から10分スピードアップしてシェアサイクルの時間を1時間未満に抑えることができれば、330円になり、コスト面でも電車に勝てる。
ドコモ・バイクシェアは月額2200円(税込)で、最初の30分は無課金で乗れるという月額会員プランもある。区外で乗車した場合には無課金は適用されないが、使用頻度が高ければ利用を検討してもいいだろう。
そんな計算をしてみたが、コロナ禍をきっかけにアイティメディアは完全リモートワークにシフトしていて、物理的な編集部はもはや存在せず、通勤自体が過去のものとなっている。筆者はコロナ禍前は定期プランだったのだが、通勤がなくなって、都度課金の一回会員プランに変更した。もう2年早く広域展開してくれていれば、「シェアサイクル通勤してます」という記事を書けたのだが。
シェアサイクルは「ラストワンマイル」だけでなく、より広域・長距離で実用域に達したことが、今回の実走で明らかになった。ドコモ・バイクシェアとHELLO CYCLINGだけでなく、急激に伸ばしているLUUPも興味深い展開をしているので、4年ぶりに復活したこのシェアサイクル連載で試していきたい。
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