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スマホの性能に依存しないバーチャル空間、KDDIとstuが運用 「願いツナグサクラ」公開
KDDIとstuは14日、スマートフォンなど端末の性能に依存せずに高精細3Dバーチャル空間を提供できるリアルタイムクラウドレンダリング技術の実運用を始めたと発表した。
KDDIとstu(東京都渋谷区)は4月14日、スマートフォンなど端末の性能に依存せずに高精細3Dバーチャル空間を提供できるリアルタイムクラウドレンダリング技術の実運用を始めたと発表した。同技術を使用するバーチャル空間「願いツナグサクラ」を公開している。
重い処理は全てサーバ上で行い、レンダリング後の映像だけを端末にストリーミング配信する仕組み。処理能力の低いスマートフォンやPCでも高精細のバーチャル空間を表示でき、専用アプリや事前のファイルダウンロードも必要ない。
願いツナグサクラは、東京・銀座のKDDIショウルーム「GINZA 456」の地下をモチーフにしたバーチャル空間で、月明かりが差し込む中に1000本以上の桜の木が立ち並ぶ。1000個以上の絵馬や光を反射する水面などもあり、ユーザーは自由に視点を変えながら空間内を移動できる。
stuによると月明かりの表現を行うボリューメトリックフォグなどの処理も並行して実行しているという。「コンテンツ制作者は、 端末スペックの制約なくバーチャル空間を構築し、 さらなる表現の向上に挑戦できる」としている。
stuは今後、リアルタイムクラウドレンダリング技術を用いたコンテンツ配信が簡単に行えるSDK(開発者キット)の提供や複数のメタバース空間をシームレスに移動できる仕組みなどの開発に取り組む。
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