調査リポート
国内データセンターの延べ床面積、全部で東京ドーム何個分? IDC調査
国内にあるデータセンターの延べ床面積の合計はどれくらい?──調査会社のIDC Japanがこんな調査結果を発表した。クラウド事業者などが国内で運用するデータセンターの延べ床面積の合計は21年末時点で約263万400平方メートルという。
国内にあるデータセンター(DC)の延べ床面積の合計はどれくらい?──調査会社のIDC Japanは4月20日、こんな調査結果を発表した。ITベンダーやクラウド事業者などが国内で運用するDCの延べ床面積の合計は21年末時点で約263万400平方メートルという。東京ドームの建築面積(建物を上から見た面積)は約4.7万平方メートルなので、複数階建ての建物の床なども含めると、東京ドーム約56個分のDCが国内に存在する換算になる。
IDC Japanによれば、DCは2019年ごろから建築ラッシュが続いており、中でもクラウド事業者が拠点として使う大規模なDCの建設需要は依然拡大傾向にあるという。特にシンガポールや北米に本社を置く事業者による建設が多く、延べ床面積は26年までに390万5100平方メートル(東京ドーム約83個分)まで拡大すると予測している。
国内でのDC建設を巡っては21年、地方にDCを新設する事業者などを支援する「データセンターの地方拠点整備事業」の実施に向け、政府が71億円を補正予算に盛り込んでいる。
22年4月12日には事業の一環として、DC新設に前向きな土地のリストを経済産業省の公式サイトで公開。事業者を誘致したい地方公共団体に向け、DC新設に必要な調査を支援したり、地方にDCを新設する事業者への補助も実施したりする方針も示している。
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