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キヤノン、MR用HMD「MREAL X1」発表 視野は前モデルの2.5倍広く 本体価格は約200万円

キヤノンは、MRヘッドマウントディスプレイ「MREAL X1」を発表した。予想価格はMREAL X1本体が200万円前後。X1を利用する際に必要なソフトウェアを含めた場合350万円前後。6月上旬に発売する。

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 キヤノンは4月21日、MRヘッドマウントディスプレイ「MREAL X1」を発表した。オープンプライスだが、予想価格はMREAL X1本体が200万円前後。X1を利用する際に必要なソフトウェアを含めた場合350万円前後。6月上旬に発売する。


「MREAL X1」

 現実空間に3DCGを融合させるMR用のHMDで、本体正面のカメラがとらえた現実映像とCGをリアルタイムに合成する「ビデオシースルー方式」を採用。精度の高いMR環境を実現する。空間特徴位置合わせ技術により、別売りの位置合わせ用光学センサーが設置できない屋外でも、高精度な位置合わせが可能という。

 スタンドアローンでは動作せず、利用には別途PCが必要。販売会社で推奨PCを用意しており、モバイルワークステーションなどを使うことで、外での利用も可能という。2021年に発表したMREAL S1と比べて視野が2.5倍広くなっており、巨大な3Dオブジェクトでも、上下左右に首を振らずに全体を見渡せるとしている。


HoloLensなどが採用する「オプティカルシースルー」よりもクリアに見える「ビデオシースルー」方式を採用

視野が前モデルの2.5倍広く

 MREAL X1は、主に産業・法人用途を想定。ショールームなどのプレゼンテーション、工場での情報共有の他、プロダクトデザインの設計プロセスなどでも利用可能。設計データを基に3Dオブジェクトを実空間に展開。プロトタイプを試作しなくても、製品の細部まで確認でき、開発期間の短縮につながる。

 視野が広くなったので、例えば、建設予定地で建築物の3Dデータを実寸大で表示させたり、工場でオーダーメードの機械を導入する際、設置予定エリアに機械の3Dデータを展開し、他の設備との干渉具合を事前に確認。納品時のトラブルを回避する使い方も可能という。医療やエンターテイメント分野での活用も想定している。

 重さは約359g、サイズは約186×150×250mm。キヤノン独自のディスプレイパネルと、長年培った光学技術を活用したレンズにより、視野を広げつつ約21gの重量増に抑えたという。

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