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デジタル庁事務方トップ、2代目にUX・デザインの専門家 同庁CDOの浅沼尚氏が就任
デジタル庁の2代目デジタル監として浅沼尚氏が就任した。浅沼氏はUX(ユーザー体験)の専門家として生活者の視点に立った行政サービス作りに注力するとしている。
デジタル庁は4月26日、初代デジタル監・石倉洋子氏の体調不良による退任に伴い、2代目デジタル監として浅沼尚氏が就任したと発表した。浅沼氏はUX(ユーザー体験)の専門家として生活者の視点に立った行政サービス作りに注力するとしている。
浅沼氏はデジタル庁のCDO(チーフデザインオフィサー)を歴任しており、同庁発足時から民間人材の一人として、ワクチン接種証明アプリやマイナポータルなどのサービス作りや改善にかかわってきた。
同氏はデジタル監として、サービス作りとチーム作りの2領域に注力する。サービス作りの面では、デジタル庁のミッションである「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」に基づき、「生活者視点に立ってサービスをデザインするという考え方やアプローチ方法を庁内に浸透、定着させる」(浅沼氏)と話した。
チーム作りの面では「デジタル庁の志を共有した持続可能な組織づくりが必要」として、メンバーが十分に力を発揮できるチームの構築を目指すという。
浅沼氏は三菱UFJフィナンシャル・グループ子会社のJapan Digital Design(東京都中央区)でCXO(チーフエクスペリエンスオフィサー)を兼務する、サービスデザインとUXの専門家。これまでも、コンサルタントとして社内外にサービスデザインの提案を行ってきたという。
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