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連休明けのメールチェックに潜む“罠” IPAなどが警戒呼びかけ
連休明けのメール確認をきっかけにマルウェアに感染するリスクが高まっているとして、IPAなどが注意喚起している。連休明けは確認するメールの量が増えることから警戒が弱まり、不審なメールやその添付ファイルを開きやすいという。
IPA(情報処理推進機構)は5月9日、連休明けのメール確認をきっかけにマルウェアに感染するリスクが高まっているとして、公式Twitterアカウントで注意喚起した。警視庁や各都道府県警なども同様に注意を呼び掛けている。
連休明けは確認するメールの量が増えることから警戒が弱まり、不審なメールやその添付ファイルを開きやすいという。IPAは普段以上に警戒してメールを確認するよう呼び掛けている他、追加のセキュリティ対策として連休中に持ち出した機器のウイルスチェックや、使っているソフトウェアのアップデートなどにも気を配るよう注意喚起している。
メールを介するマルウェアでは、メールの添付ファイルやリンクを開くことで感染する「Emotet」が2月ごろから再流行している。IPAによれば、1〜3月の感染報告は計656件。2021年10〜12月に比べ約54.7倍に増えたという。
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