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DeNA、保有任天堂株の半数を売却 496億円で 資本・業務提携から7年
DeNAは、保有する任天堂の株式のうち約半数(発行済み株式の0.67%)を、496億円で売却した。協業関係は維持する。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月11日、保有する任天堂の株式のうち約半数(発行済み株式の0.67%)を、496億円で売却した。「政策保有株式の見直しによる資産効率の向上のため」としている。株式売却後も協業関係は維持する。
両社は2015年、故・岩田聡社長(任天堂)と守安功社長(DeNA)時代に資本・業務提携。「スーパーマリオラン」「マリオカートツアー」などスマートフォンゲームを共同開発してきた。
DeNAは株式売却について、「今後は7年の積み重ねを基盤に、両社間の事業を中心とした関係の強化へと段階を進める」とコメント。任天堂の古川俊太郎社長は11日の決算会見で「DeNAとの協業関係に何ら変更はない」と述べた。
DeNAが10日に発表した2022年3月期決算(IFRS)は、売上高が前期比4%減の1309億円、営業利益が同49%減の115億円、当期利益が同19%増の305億円だった。
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