オーディオテクニカがキャンプ用品ブランドを立ち上げた理由 たき火台など初夏発売へ
オーディオテクニカは12日、新規事業としてアウトドア用品ブランドを立ち上げると発表した。たき火台を含む複数のキャンプギアを初夏に発売する。
音響機器メーカーのオーディオテクニカは5月12日、新規事業としてアウトドア用品ブランドを立ち上げると発表した。たき火台を含む複数のキャンプギアを初夏に発売する。
新ブランドは「AUTEC CAMP」(オーテックキャンプ)。たき火台の「COOK PIT」(コックピット、型番はPV01)など近日中に3商品の情報を公開する。
流行とはいえ、なぜ音響機器メーカーがキャンプ用品を作るのか。同社は「自分達が培ってきた技術でお客様と感動体験を共有できる製品やサービスを発信して行きたいと考え、有志のメンバーでアウトドアプロジェクトを発足した」と説明している。
「音響機器の開発を行って来た当社においてはデザイン性にも重きを置き、全てのアウトドアギアに構造設計との調和を持たせたデザインを施した。構造が機能に直結するアウトドアギアではこれは容易なことではなく、デザイナーと技術が一丸となって開発を進める必要があった。また、当社には厳しい品質評価基準があり、その基準を満たす水準で安全性・品質を高めてきた」
このため販売を予定している製品は全て日本製。デザインはもちろん収納時のサイズや品質にもこだわった。「1年以上かけてテストを繰り返してきた。品質チェックは(ヘッドフォンなど)民生機と同レベルでやっている」。
4月にはTwitterなどに公式アカウントを作り、細々と情報発信を始めた。この時点ではオーディオテクニカの名前は出していない。
しかし5月にブランドサイトを立ち上げた際には少数ながらも気付いた人たちもいた。理由はブランドロゴが、寿司ロボットを展開している「AUTEC」とかなり似ていたためだった。
5月12日にプレスリリースを出し、晴れてオーディオテクニカの新ブランドとして認知されるようになったAUTEC CAMP。今後は3商品の情報を順次公開しつつ発売の準備を進める。
オーディオテクニカは1962年創立の老舗オーディオ機器メーカー。レコードプレイヤーのカートリッジで成功を収めて成長し、現在では業務用マイクやヘッドフォン、寿司ロボットなどの分野で独自の地位を築いている。創業60周年となる今年のキャッチフレーズは「もっと、アナログになっていく」。
【訂正:2022年5月13日午後2時更新 ※取材先より話した内容が事実と異なっていた旨の申し出があり、記事本文とタイトルを一部修正しました】
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