Qualcomm、2代目ARメガネ「Wireless AR Smart Viewer」は無線でより薄く
Qualcommは、2代目になるARメガネのリファレンスデザインを発表した。「Wireless AR Smart Viewer」は無線接続可能で、先代より薄く軽い。新プロセッサ「XR2」搭載。
米Qualcommは5月20日(現地時間)、ARメガネやヘッドセット向けのコンテンツ開発のためのプラットフォーム「Snapdragon Spaces XR」のリファレンスデザインARメガネ「Wireless AR Smart Viewer」を発表した。新プロセッサ「Qualcomm Snapdragon XR2」を搭載し、無線対応になった。
Qualcommは昨年11月に先代のプロセッサ「Qualcomm Snapdragon XR1」搭載の「AR Smart Viewer」を発表しており、こちらはUSB Type-C接続の有線端末だった。
同社は「コードを断ち切ってメタバースを解き放て」とツイートした。
新モデルはWi-Fi 6/6EとBluetoothによるテザリングでPCやスマートフォンとワイヤレス接続する。マイクロOLEDディスプレイを搭載し、装着者の頭と手のトラッキングでXR体験を提供する。解像度は1920×1080ピクセル、リフレッシュレートは90Hzと先代と変わらないが、視野角度が45度から40度に落ちた。フレームの厚さは先代より「40%」薄い。
接続先のPCやスマートフォンに同社の「FastConnect 6900」が搭載されていれば、レイテンシは3ミリ秒未満という。
このリファレンスデザインを採用している具体的なメーカー名や製品リリース時期は明示されていない。同社はSnapdragon Spaces XRの発表時、Unity Software、Epic Games、Ninanticなどに開発キットを提供したと語っている。また、1月のCES 2022で、ARメガネ向けプロセッサ開発などで米Microsoftと協力していくと発表した。
関連記事
- Apple取締役会でVR/ARヘッドセット披露? リリースは2023年か
WWDC22での発表予定が、遅れが生じているという。 - MetaのザッカーバーグCEO、次世代ヘッドセットで見えるカラーのMR世界を紹介(本体はモザイク付き)
Metaは次世代ヘッドセットでのカラーの現実世界と仮想世界をミックスする「Passthrough MR」の映像を紹介した。ヘッドセットの年内リリースに向けて、開発者に対応コンテンツの開発を呼び掛けた。 - QualcommとMicrosoft、メタバースに向けてARメガネ用チップ開発で提携
QualcommはCESの基調講演で、MicrosoftとARメガネ用チップ開発で提携すると発表した。「両社はメタバースを信じている」。新チップは「Microsoft Mesh」と「Snapdragon Spaces XR」に統合していく。 - Qualcomm、ARメガネ向け開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces XR」発表 Unity、Epic、Nianticなどに提供
Qualcommは、ARコンテンツ開発のためのプラットフォーム「Snapdragon Spaces XR」を発表した。UnityとUnreal Engine 4をサポートする。来年にはLenovoが開発キットを利用して開発するARメガネをリリースする計画だ。 - SnapchatのSnap、第4世代「Spectacles」を134gのARメガネに
SNSの「Snapchat」を手掛けるSnapが、カメラ付きサングラスの第4世代となる新「Spectacles」を発表した。初めてARに対応した。134gとARメガネとしては軽量で、6DoFだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.