MetaのザッカーバーグCEO、次世代ヘッドセットで見えるカラーのMR世界を紹介(本体はモザイク付き)
Metaは次世代ヘッドセットでのカラーの現実世界と仮想世界をミックスする「Passthrough MR」の映像を紹介した。ヘッドセットの年内リリースに向けて、開発者に対応コンテンツの開発を呼び掛けた。
米Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは5月12日(現地時間)、昨年10月のVR/ARイベントでチラ見せした「Project Cambria」のVRヘッドセットを装着して操作する動画をFacebookに投稿した。
ザッカーバーグ氏は、「Project Cambriaについて少しだけシェアしたい。これは、年内に発表する予定のハイエンドVRヘッドセットのコードネームだ。本体はお見せしないが、「World Beyond」というコンテンツの体験を紹介する。これは、われわれが開発した「Presence Platform」を採用することで現実世界と仮想世界を融合させるものだ」と説明した。
Metaの現行のVRヘッドセット「Quest 2」でも現実世界と仮想世界を重ねて見ることは既にできるが、現実世界はモノクロだし解像度も低い。
Project Cambriaは特殊なレンズを使い、ユーザーの外の世界の高解像度なカラー映像にVRを重ねて表示する。Metaはこれを「PassthroughのMR」と呼ぶ。
Metaは同日、「Project Cambriaプレビュー Presense PlatformによるMR」というYouTube動画(記事末に転載)も公開した。この中で、Questのコンテンツの開発者は、Presense PlatformでPassthrough MRのコンテンツを開発できると発表した。開発したコンテンツは、Project Cambriaではカラー対応になる。
ザッカーバーグ氏は直近の業績発表の際、VR/MR製品にはコストがかかり、が大きな収益をもたらすのは2030年ごろになるが、これまでにないものになると語った。
次世代ヘッドセットの価格や具体的な発売時期については今回も発表されなかった。
また、開発中のヘッドセットは「仕事での利用にフォーカスしており、最終的にはノートPCに置き換わる」とも語った。
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