ニュース
クルマの廃バッテリーを「ソーラー街灯」に再利用 スズキが技術開発
スズキは23日、廃車から取り出した小型リチウムイオン電池をソーラー街灯にリユースする技術を開発したと発表した。
スズキ(静岡県浜松市)は5月23日、廃車から取り出した小型リチウムイオン電池をソーラー街灯にリユースする技術を発表した。本社の敷地と駐車場に計8基のソーラー街灯を設置したという。
これまで廃車と同時に廃棄していた12Vバッテリーをソーラー街灯の電源として再利用する。街灯1本につき廃棄バッテリー10個を使用した。
バッテリー内蔵により、ソーラー街灯は満充電から5日間は太陽が出なくても利用できる。スズキは「街灯を5日間利用するのに必要な容量は285Wh。新品バッテリーは1つで36Whの容量があるが、使用済みなので劣化を想定して10個使用した」と説明している。
ソーラー街頭へのリユースは自動車リサイクル料金の収支余剰金を活用した公益事業の一環として技術開発した。スズキは「将来、発生量が増加する使用済み小型リチウムイオン電池の有効利用に道を開くもの」とし、事業化についても今後検討する。
関連記事
- スズキ、“空飛ぶクルマ”メーカーと連携協定 新モビリティとして事業化検討
スズキは「空飛ぶクルマ」の機体メーカーであるSkyDriveと連携協定を結んだ。空飛ぶクルマの事業化を目指し、事業・技術連携を行う。 - スズキのクルマ、スマホとつながる 月額550円
スズキが自社の自動車向けにコネクテッドサービス「スズキコネクト」を始める。12月24日に発表するスペーシアシリーズから導入予定で、緊急時の自動通報やスマートフォンアプリを使ったエアコン操作やドアロック、各種通知に対応する。 - 軽EV「日産サクラ」登場 航続距離は最大180km 補助金活用で約178万円から
日産自動車は、軽規格のEV「日産サクラ」を発表した。2022年夏の発売を予定している。 - 家電リサイクルは6年連続で増加、不法投棄は微増 経産省が21年度の実績発表
経済産業省は19日、21年度の家電リサイクル状況を発表した。テレビやエアコンなど4品目の回収台数は6年連続で前年度を上回った。 - モバイルバッテリー、どうやって処分する? 最近はどう呼ぶ? 気になったあれこれ
モバイルバッテリーなどの充電アクセサリで有名なAnkerがモバイルバッテリー無料回収キャンペーンを展開している。そもそも分かりづらいモバイルバッテリーの処分、どうすればいいの?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.