ニュース
家電リサイクルは6年連続で増加、不法投棄は微増 経産省が21年度の実績発表
経済産業省は19日、21年度の家電リサイクル状況を発表した。テレビやエアコンなど4品目の回収台数は6年連続で前年度を上回った。
経済産業省は4月19日、家電リサイクル法に基づくエアコンなど4品目について、21年度のリサイクル実施状況を発表した。リサイクルした廃家電は1年間で約1602万台と前年より8.4%増えた。
家電リサイクル法によりメーカーが引き取ったエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の「家電4品目」は6年連続で前年度を上回った。地上デジタル放送への移行でテレビの引取台数が急増した2009年から2011年を除き、家電リサイクル法が施行された2001年以来で最多という。
新品の出荷台数を分母とし、回収された廃家電の数を分子とする回収率は64.8%と前年度より0.7%増えた。
メーカーによる再商品化率もエアコンは92%、洗濯機・衣類乾燥機は92%など、ブラウン管テレビ(72%)を除いて高い数字となった。経産省は「継続的に法定の再商品化基準を上回る実績を上げている」としている。
一方、全国の市区町村が回収した不法投棄の廃家電は4品目で約5万3300台と前年より微増した。ブラウン管テレビ(29.2%)や液晶/プラズマテレビ(30.6%)などの回収数は1万台を超えた。
家電リサイクル法は小売業者に対して廃家電4品目の引き取りとメーカーへの引き渡しを、メーカーには再商品化などを義務づけている。消費者は家電リサイクル券の購入により費用を負担する。
関連記事
- 社員に“マイボトル”配布、専用コーヒーマシンや自動洗浄機を設置 東京建物などリユース促進の実証実験
東京建物は18日、東京・八重洲にある本社ビルに勤務する社員に真空断熱ボトルを配布し、社内に置いたコーヒーベンダーと自動洗浄機で繰り返し利用できるマイボトル推進の実証実験を始めると発表した。 - Amazon Fire TVシリーズのリモコンに「ABEMAボタン」付きバージョン リモコンの単体販売も
Abema TVは15日、「Amazon Fire TV」シリーズのリモコンに「ABEMA」ボタンが搭載されたと発表した。ワンタッチでABEMAが起動する。 - 早めの「エアコン試運転」、経産省など呼び掛け 去年は購入者の3割が“2週間待ち”に
経済産業省は11日、夏前のエアコン試運転を呼びかけた。今年はエアコンメーカーや業界団体も歩調を合わせて早期の試運転を呼び掛け始めた。 - 突然の地震、起きた後でもこれだけは対策しておこう デジタル防災に必要な「3つのポイント」
3月16日午後11時30分過ぎ、福島県沖で強い地震が発生した。今からできる対策は何か、「デジタル防災」を連載中の戸津弘貴さんに急遽、まとめてもらった。 - JVC、ビデオカメラ撤退 1984年から累計3600万台を出荷
JVCケンウッドは、民生用ビデオカメラの生産を昨年10月に終了したと明らかにした。成長事業にリソースを集中する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.