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SpaceX、車に積んで移動先で使える「Starlink RV」発売
SpaceXは、衛星インターネットの新サービス「Starlink RV」を発表した。アンテナを車に積んで、サービス利用可能地域でネットを使える。月額料金は自宅用より高いが、契約の一時停止・再開が可能だ。
イーロン・マスク氏率いる米宇宙企業SpaceXは5月23日(現地時間)、衛星インターネットサービス「Starlink」をキャンプなどの旅先で利用するための新製品「Starlink RV」を発表した。Starlinkを利用できる地域であれば、どこででもネット接続が可能だ。
Starlink RVのRVはRecreational Vehicleを意味し、キャンピングカーや大型のRVに搭載してキャンプ場などキャリアのアンテナがないような場所でもサービス利用地域であれば高速インターネットを享受できる。ただし、走行中は使えない。
価格は本体のアンテナと配送料は自宅用と同じ599ドル、50ドルだが、月額使用料は20ドル高い135ドル。また、FAQによると、他のStarlinkサービスより優先順位が低くなるので、混雑するエリアやピーク時には低速になる可能性があるという。利用可能地域マップで「WAITLIST」になっている地域でも使えるが、やはり速度は遅いとしている。
サブスク料金の請求は1カ月単位で、旅行の計画に合わせて利用を停止/再開できる。キャンプの他、年に数カ月しか滞在しない別荘などでの利用にも向いている。
マスク氏は、Starlink RVはキャンピングカーなどの大型車向けで「アンテナは一般車には大きすぎる」とツイートした。
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