米Twitterは5月25日までに、国際的な武力紛争などの緊急時、Twitterに投稿された誤情報に対して警告文を表示し、「いいね」やRTを無効にする新たなポリシーを制定・施行した。まずロシアによるウクライナ侵攻に焦点を当てて適用する。
対象は、虚偽の報道や、現地の状況を誤って伝える情報、戦争犯罪や大量虐殺に関する誤解を招くような主張、国際社会の反応、制裁、防衛措置、人道的活動に関する虚偽の情報など。
特に、政府や国家当局関係メディアのアカウント、認証済みアカウント、政府公式アカウントなど注目度の高いアカウントからのツイートや、人気を集めているツイートに優先的に警告を表示する。
投稿が誤解を招く内容かどうかは、「紛争監視活動に従事する組織など、信頼性があり、オープンに利用可能な資料」を参照して判断するという。
警告文には「このツイートは、デマや誤解を招く情報に関するTwitterのルール違反」などと記載。該当のツイートは、「ホーム」や検索画面に表示されれず、「いいね」「RT」「共有」が無効になる。ルールに繰り返し違反した場合は、さらなる強制措置に踏み切る場合もあるという。
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