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日産が取り組んだメタバース新車発表会の舞台裏 「アバターワーク」が重要(1/4 ページ)

日産自動車の軽EV「サクラ」は正式発表日にバーチャル発表会とバーチャル試乗体験会も開催された。その舞台裏を担当者への取材から探る。

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 5月20日、メタバースの活用事例の1つとして興味深い取り組みが行われました。それは日産自動車が2022年夏に発売を予定している、軽EV「サクラ」のバーチャル発表会およびバーチャル試乗体験会です。仮想空間に身体ごとログインしているように感じられるVR SNSプラットフォーム「VRChat」の中で、最新車両に乗ってドライブしている雰囲気を体験できるものでした。

 会場となったのは、バーチャルな銀座の街に作られたバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」。日産EV「アリア」の展示スペースとして2021年11月に公開されたVRChatワールドで、今までにもいくつかのメタバースイベントが開催されてきました。

 今回のサクラのバーチャル発表会・試乗体験会に先駆けて、まずは日産自動車 星野朝子副社長のボイスレターが再生されます。しかし、VR空間に入っていると目の前にいる星野さんのリアルアバターが直接喋っているのでは、と感じます。

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日産自動車副社長 星野朝子さんのリアルアバターを囲むメディア、ジャーナリスト、そしてメタバース界のインフルエンサー

 1つ目の特設ワールドに移動してからが、バーチャル発表会のターン。リアルな製品発表会でも動画ないしはライブで商品のイメージを高めるデモンストレーションが行われることがありますが、このイベントでもバーチャルダンサーyoikamiさん(@yoikami_VRC)の演舞と共にサクラをアピール。

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パーティクルライブと呼ばれるVRビジュアルエフェクトにダンサーの躍動感ある演舞と共に公開された、軽EVサクラの3DCGモデル

 現実世界ではないから、スポットライトやプロジェクターの位置や数に合わせた演出ではなく、自由な発想で製品を彩って見せることが可能なのですね。

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