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日産が取り組んだメタバース新車発表会の舞台裏 「アバターワーク」が重要(2/4 ページ)

日産自動車の軽EV「サクラ」は正式発表日にバーチャル発表会とバーチャル試乗体験会も開催された。その舞台裏を担当者への取材から探る。

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バーチャルワールドの中で運転もできる

 2つめの特設ワールドに移動すると、日本の四季を感じられるドライビングコースに、自由に運転できる2台のバーチャルなサクラがありました。まずは運転手と日産自動車のスタッフが乗って、走っていく姿を外からチェック。アバターの背の高さによって差はあるものの、正しいドライビングポジションがとれるようにセッティングしている運転手のアバターを見ると、ゆとりのある車内空間であることが伝わってきます。

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ガソリンエンジンを搭載した日産「デイズ」と同じプラットフォームを用いたサクラ。他のアバターが乗車しているところを見ると、サイズ感がつかめる
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バーチャルゆえリアルにハンドルを握れるわけではないが、流れる景色をみながら運転中の会話を楽しめるなど、ドライブをしているという感覚は味わえる

 自分でも運転席に座って運転したり、後部座席に座ってサクラの車内をチェックしてみました。軽自動車の規格いっぱいのサイズで作られたこともあり、車高も必要十分な高さでヘッドクリアランスにも余裕がある。ゆったりとした広さということが伝わってきます。

 最高時速は30km/h。そこまでの加速感が現実のサクラと同じものかはわかりません。シートの硬さ・柔らかさ、全身に伝わってくるロードインフォメーションなども判断できません。リアルな試乗とは得られる体験に大きな差があるのは事実です。

 しかし24時間365日、試乗をするための書類作成なども必要なく、いつでも乗ってサクラを運転しているときの雰囲気を確認できるといった意味で、これはとても良質なコンテンツです。

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