Mac OS XからmacOS Venturaまでの歴史を軽く振り返る:CloseBox(2/5 ページ)
新しいmacOSは「macOS Ventura」だ。ここに辿り着くまでの20年ちょっとを振り返ってみよう。
iPhone優先でMacは放置プレイになる一方でIntel移行も進む(2006〜2010)
Appleは2007年にMac OS Xと同じくNeXTの技術をベースにした軽量OSを使ったiPhoneを発売。
当時のOSの名前は「OS X iPhone」だった。このためにMac OS XへのリソースをiPhone用OSにシフトすることになったのだ。iPhoneのOSは初期段階ではアプリストアもなく、サードパーティアプリケーションをインストールすることができなかった(SafariのWebアプリでいいじゃんってジョブズも言っていた)。そこから急激にOSとしての体裁を整えていくためには、Mac OSチームの力が必要だったのだ。
2007年にリリースされたバージョン10.5レパード(Leopard)は、Mac OS 9のレガシーアプリが動作するClassicが排除されることになった。また、このバージョンからIntelプロセッサならではの新機能Boot CampでWindowsがそのまま動くようになった。DOS Compatibility Cardを持っていた筆者は思わず中島みゆきの「時代」を歌いたくなってしまった。
また時間をあけて2009年にリリースされた10.6スノウレパード(Snow Leopard)ではさらにPowerPCが切り捨てられた。2010年には10.7ライオン(Lion)がリリースされたが、「Mac OS X」の名称はこれが最後となった。このあたりはMacのOSの毎年更新は途切れ、開発は一時停滞しているように見えた。しかし、Macのウインドウ管理システムのMission Controlはこのバージョンで導入されている。
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