ピクシブ、「過去作が多いユーザーほどアカウント停止されやすかった」と認め、謝罪 「直近で修正基準に変更はない」
ピクシブは、イラスト・小説投稿サービス「pixiv」上で、過去に作品を多く投稿していたユーザーほど、アカウントが停止されやすい状況になっていたと認め、謝罪した。
ピクシブは6月7日、イラスト・小説投稿サービス「pixiv」上の特定のジャンルにおいて、過去に作品を多く投稿していたユーザーほど、アカウントが停止されやすい状況になっていたと認め、謝罪した。
Twitterなどでは5月末頃から「過去の絵の修正が薄いから作品消せって運営から言われて何度も対処してたのにアカウント停止された」や「過去の作品が新しい基準からして不適切ということでpixivのアカウント停止となった」「pixivアカウント停止されてる人目立ってきた」など、作品の修正基準が変わったのかと指摘する声が上がっていた。
これを受けてピクシブは「直近で作品修正基準に変更はない」と公表。「pixivではプラットフォームを継続的に運営するため利用規約やガイドラインを設け、全ての作品を対象にチェックを行っており、違反作品に対しては警告の上アカウント停止の連絡を順次送っていた」と説明した。
一方でガイドラインに違反する作品の検知方法については、22年春に変更したという。これにより、違反作品の検知と警告の数が増加傾向にあり、投稿作品の性質によっては過去に作品を多く投稿しているユーザーほどアカウント停止に至りやすい状況になっていたと認めた。「対象ユーザーの皆さまにはご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございません」(同社)
問題となった検知方法でのアカウント停止作業は一時停止中。同社は「同様のケースが発生しないよう、改めてアカウント停止フローについて社内で慎重な協議を重ねる」とし、「全作品を対象に、利用規約・ガイドラインに違反する作品への対応を継続的に行っており、投稿時期にかかわらず警告を受けることがある」と説明した。
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