IE終了前日! 「IEモード」適用で現場の混乱を防ぐ
Internet Explorerが日本時間6月16日にサポート終了となる。以降は基本的に起動できないため、IEのみで動くシステムがまだ残っている現場では同日以降混乱が起こる可能性がある。そこで知っておくべきが、Microsoft Edgeの「IEモード」だ。
米MicrosoftのWebブラウザ「Internet Explorer」(IE)が、日本時間6月16日にサポート終了となる。以降は基本的に起動できないため、IEのみで動くシステムがまだ残っている現場では同日以降混乱が起こる可能性がある。そこで知っておくべきが、後継Webブラウザ「Microsoft Edge」の「IEモード」だ。
IEモードとは、IEとほぼ同じ機能をEdge上で提供する仕組みのこと。これを使えば、IE専用システムをEdge上で動作させられる。EdgeはmacOS向けにも提供されているが、macOSでは使えない。
IEにはもともと「エンタープライズモード」というIE8(2009年公開)向けに作られたレガシーシステムを動かす仕組みがあるが、これにも対応する。
利用するには、Edgeの設定画面から「既定のブラウザー」内の設定項目「Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可」を「許可」にする。
IEとIEモードの互換性はかなり高いが、全ての機能を持っているわけではなく、レガシーシステムの完全な動作を保証するものではない。例えば、ツールバーやシステムのトラブルシューティングなどに使う「F12開発者ツール」は、標準でサポートなしとしている。
IEモードのサポートは少なくとも29年まで継続する予定。それまでの約7年間は、レガシーシステム改修のための“猶予期間”といえる。
関連記事
- IEサポート終了まで残り1週間、準備は終わった? IPAの注意喚起を改めてチェック
米Microsoftが提供するWebブラウザ「Internet Explorer」(IE)のサポート終了まで残り1週間となった。6月16日(日本時間)のサポート終了以降、IEを起動できなくなるため、IPAはIEコンテンツの利用者と提供者に必要な対応を紹介している。 - IEサポート終了、企業はどんな対応が必要? IPAが対策例を公開
Webブラウザ「Internet Explorer」(IE)のサポートが2022年6月に終了することを受け、IPA(情報処理推進機構)がIEを利用する企業やその従業員向けに、2022年6月以降に必要な対応などをまとめた専用サイトを公開した。 - IEサポート終了、企業はどんな対応が必要? IPAが対策例を公開
Webブラウザ「Internet Explorer」(IE)のサポートが2022年6月に終了することを受け、IPA(情報処理推進機構)がIEを利用する企業やその従業員向けに、2022年6月以降に必要な対応などをまとめた専用サイトを公開した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.