シリコンバレーは今や自動車開発の街 どんなクルマでどんな会社なのか、まとめてみた:シリコンバレーから見た風景(1/4 ページ)
シリコンバレーはIT企業だけのものではない。最近では次世代の自動車産業が勃興している。
こんにちは。シリコンバレーというとApple、Google、Metaなどのビッグテックの本社があって、Web、スマホ、SNS、クラウド等の最先端のIT技術が開発されている場所という印象があるかと思います。
その一方でシリコンバレーでは自動車分野に対してベンチャー投資が盛んに行われてきたことをご存じでしょうか? シリコンバレー発のEVメーカーが出てきたり、スタートアップのセルフドライビングカーが街中でテスト走行していたり。また競争力を高めるためにシリコンバレーに進出して開発拠点を作る新興EVメーカーもあります。
このような状況を見ていると、そろそろシリコンバレーは「自動車開発の街」と呼んでもいいのではないかと思うようになりました。今回はシリコンバレーで生活していて気になる新興EVメーカーやセルフドライビング関連の会社の動向を紹介したいと思います。
Tesla:誰もが知ってるEVのチャンピオン
今や世界をリードするTeslaはシリコンバレー発の企業です。2003年にサンカルロスで創業し、その後パロアルトのStandford Research Parkに移りました。フリーモントに工場があり、まさにシリコンバレーで開発から製造まで行っているEVメーカーと言えます。
長らくここが本社でしたが、2021年末にテキサス州オースティンの新工場「ギガファクトリー」のオープンに合わせて本社も移転したので、今はテキサスの会社となっています。
Lucid Mortors:スティーブ・ウォズニアックも注目のEV
Lucid MotorsはTeslaに続いて注目されているシリコンバレー発のEVメーカーです。イーストベイのニューアークに本社を構え、アリゾナ州の工場で生産を行っています。
2007年にAtievaとして創業後、2016年にLucid Motorsとなりました。現在開発しているのはLucid Airで、特別仕様のDream Editionはなんと航続距離520マイル(837km) を実現しています。
CEO兼CTOのピーター・ローリンソン氏は、Lucidに入る前はTeslaのVPでModel Sのチーフエンジニアとして働いていました。高級セダンのLucid Airは彼がTeslaで開発していたModel Sの対抗馬として常に比較されています。
2021年10月から生産が始まっていますが出荷台数はまだ少ないようで、私が目撃したのはたった3回です。フロントの真一文字のライトが特徴的ですぐに気付きました。
またサンノゼのショッピングモールValley Fairには、Lucid Airを体験できるショールームがあります。大型商業施設にショールームを作るのはTeslaの戦略と同じですね。
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