クラウド関連ソフトウェアエンジニアの平均年収は約2370万円、6割以上がフルリモートワーク 米国でO'Reillyが調査
米国でクラウドを活用したソフトウェアデベロッパーやアプリケーション開発者などの平均年収を米O'Reillyが調査。リモートワークの割合や、資格と給与の関係についても調査結果を出した。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「クラウド関連ソフトウェアエンジニアの平均年収は18万2000ドル(約2370万円)、6割以上がフルリモートワーク。米国でオライリーが調査」(2022年7月6日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米国でクラウドを活用したソフトウェアデベロッパーやアプリケーション開発者、運用スタッフなど、同社が「クラウドプロフェッショナル」と呼ぶITエンジニアの平均年収を始めとした各種調査結果「2022 Cloud Salary Survey」を、米O'Reillyが発表しています。対象は米国在住の18歳以上で、回答数は1408、有効回答は940。
主な結果を見ていきましょう。
クラウドプロフェッショナルの平均年収は18万2000ドル(1ドル130円換算で2370万円、以下同じ)。最も多かった給与レンジは15万ドル(1950万円)から17万5000ドル(2275万円)で、全体の約16%を占めています。
全体の7%が年収30万ドル(3900万円)以上、2.4%が40万ドル(5200万円)以上。
リモートワークの割合は、63%がすべての勤務時間においてフルリモートで、31%が週に1日から4日程度リモートワークとのこと。
年齢別に見ると、45歳から54歳の年齢層が平均年収が19万6000ドル(2548万円)と最も高くなっています。ここをピークに年齢が上がるとともに年収は下がっていきます。
資格と給与の関係では、「Google Cloud Certified Professional Cloud Architect」や「AWS Certified Solutions Architect - Professional」など、アーキテクト関連が上位になっているところが目立ちます。
使用しているサービスの種類では、やはり仮想マシンとバケットストレージ(オブジェクトストレージ)、SQLデータベースがトップ3で、インフラのレイヤに近いところの割合がまだ多いようです。
資格や利用しているサービスを見れば、クラウドプロフェッショナルの仕事内容は日本のITエンジニアと大きな違いはないように見えますが、支払われる年収の面では大きな開きがあるのではないでしょうか。
その他の詳細については、ぜひ元記事の「2022 Cloud Salary Survey」をご覧ください。
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