プレゼンテーションやミーティングを前にして、資料作りに熱心に取り組むビジネスパーソンは多い。“伝える”ということに関して、相手の視覚に訴えることがいかに効果的かを身をもって知っているからに他ならない。人は多くの情報を得るとき、視覚に頼っている。
昨今は在宅と出社の人が混在する“ハイブリッドワーク”という形態の職場も珍しくなくなってきたが、情報伝達に関して新たな課題も浮上している。例えばオンライン会議の場だ。
出席者全員がテレワークであれば、誰もが画面越しの相手に伝わるようにやりとりするため、それなりに話はスムーズに進む。しかし、ハイブリッドワークの場合は“発言者と同じ会議室にいる人”と“画面の向こう側にいるテレワークの人”で情報格差が生まれてしまう場合もある。
どうしても発言者は目の前にいる人に身ぶり手ぶりで伝えることを優先してしまうことが考えられる上に、その場で生まれたジャストアイデアを目の前にあるホワイトボードに書き出して、現場だけ議論が進む──なんてこともあるだろう。
つまり、出社組と在宅組の情報格差を埋めるためには、なるべく見ているものを同じにすることが重要だ。ミーティングに参加している人が対面であろうとオンラインであろうと、同じ情報にアクセスできるように工夫すれば、情報も意識も共有できるはずだ。
そこで検討したいのが、より会議室の状況をオンライン上の相手に伝えやすくする高性能Webカメラの導入だ。
AI追跡機能付きのWebカメラ「OBSBOT Tiny 4K」は、高さ89.4mm、直径58mmと手のひらサイズのWebカメラで、縦(チルト)と横(パン)に回転する2軸ジンバルを備えている。正の位置からチルト方向では±45度、パン方向では±150度に回転する。この回転機構により、話者を自動追跡できるのが大きな特徴だ。
OBSBOT Tiny 4Kと付属品。本体と周辺機器をひとまとめにしておける他、持ち歩きにも便利な専用ケースと、USB Type-A to DC 給電ケーブル 、USB Type-C to USB Type-Cケーブル、USB Type-C to USB Type-A変換コネクター、マグネット台が付属する
Webカメラに自動追跡機能が必要なのか?
Webカメラに話者の自動追跡機能……正直言って、そんな機能が必要なのかと疑問に思う人も少なくないだろう。しかし、冒頭に挙げたハイブリッドワークのオンライン会議にありがちな課題を解決できる可能性を秘めているといっても過言ではない。
例えば、会議室内で動き回る話者がカメラから度々フレームアウトしてしまうことや、ホワイトボードの文字や離れた場所に座っている話者の表情が小さくて見づらいなんて場合もある。こうした小さな課題が、出社組と在宅組の情報格差や温度差を生んでしまう。
OBSBOT Tiny 4Kであれば、そのような心配は気にしなくていい。移動する話者を常に自動で追跡してフレームに収めるからだ。しかも、そういった機能はジェスチャー機能でスムーズにオン/オフできる。
話者がカメラに向かって手のひらを広げるジェスチャーを行うと、追跡機能を使える。また、カメラから離れた位置にあるホワイトボードに注目させたい、自分の表情にフォーカスしてもらいたいという場合は、指でL字を作ればカメラが認識してズームインしてくれる。
まずは、手のひらを広げて(パーのジェスチャーをして)ターゲット追跡のオン/オフ、そしてターゲットを切り替えている様子を確認してみよう。
次に指をL字型に広げるジェスチャーでズームイン/アウトする様子もチェックしてもらいたい。
ジェスチャーコントロールの可否、追跡の状態などは、OBSBOT Tiny 4Kのカメラインジケーター(3灯のLED)で確認できる。ジェスチャーを認識した場合には、カメラインジケーターが左から順に青く点灯する。ターゲット追跡中は緑色で全てのLEDが点灯し、追跡解除すると中央のLEDのみが緑色に点灯する。
特に優れていると感じたのは、これらの操作をプラグアンドプレイで行えることだ。専用アプリをインストールしているかどうかに関係なく、外付けWebカメラを使えるPC(Windows/macOS)であれば、つなぐだけで各種機能が使えるようになる。もちろんジェスチャーコントロールも単体で使える。さらに、手でカメラのレンズ部分を下に向けると、映像と音声をストップするプライバシー保護機能も備えている。常にレンズが自分に向いている状態が気になるという人でも、直感的に機能を止められるのがうれしいポイントだ。
専用アプリで詳細設定も可能
とはいえ、せっかく「OBSBOT TinyCam」というアプリが用意されているので、こちらにも触れておきたい。というのも、このアプリがあればOBSBOT Tiny 4Kをより便利に使うことができるからだ。
例えば、L字ジェスチャーによるデジタルズームの倍率を変更できる。会議室の広さやホワイトボードまでの距離に応じて、1倍から4倍までの間で自由に設定できる。
ジェスチャー使用時にどれほどズームするかを変更することが可能。ここで倍率を決められないというときには、ズーム背後に隠れている「ズーム」機能を使ってちょうど良い倍率を見つけ、それから設定するなど工夫したい
複数のホワイトボードがある場合や話者の席が決まっているのであれば、「ポジションメモリ」機能が便利だ。対象がフレームインしている状態で「追加する」ボタンをクリックすれば、その位置を記憶できる。ポジションメモリは3つまで追加できるため、3人の話者ごとに記憶させて、切り替えれば良い。
自分がフレームに入っている間にパーのジェスチャーをすれば、そのままホワイトボードまで歩いていって話し続けられる。画角の調整を深く考える必要がない。
その他、手動でカメラを上下左右に動かす、位置をリセットする、倍率を変えるといったこともアプリから行える。デフォルトでONになっているHDRをOFFにすることも可能だ。
また、追跡モードの変更も可能だ。デフォルトでは、会議室内を移動する程度の速度に対応した「標準」になっているが、ダンスレッスンやインドアスポーツでの動きに追従できる「高速」、常に頭上に適度な空間を取る「顔優先」がある。用途に応じて使い分けたいところだ。
カメラの視野角は86度で、最大解像度は4K(3840×2160)、対応フレームレートはMPEGでの撮影、最大解像度時で最大30fps。FHD(1920×1080)であれば、最大60fpsでの撮影が可能。自動露出とHDR機能も備えている。Webカメラにはめずらしく4倍デジタルズーム機能もある。
対応OSは、Windows 7/macOS 10.13以降。カメラ単体でほとんどの機能を利用できるが、先ほど紹介したように専用アプリを使えば細かい設定も可能だ。
オプションではあるが、OBSBOT Tiny 4Kにはリモコンも用意されている。
ジェスチャーで追跡やズームを行えるのがOBSBOT Tiny 4Kの特筆すべき特徴ではあるが、話している最中に行う手振り身振りをハンドジェスチャーと認識してしまう可能性もある。こんなときこそリモコンの出番だ。
まず、OBSBOT TinyCamでリモコンをオンにしておこう。それから「ジェスチャー/追跡対象を固定」「ジェスチャー/ズーム」をオフにしておく。
こうすれば、手のひらをカメラに向けたことで追跡を解除されたり、指でL字を作ったからといってズームアウトされたりするようなことがなくなる。代わりに話者は、手に持ったリモコンで操作をすれば良い。こうすれば、カメラやアプリを操作する専従者も不要だ。全員がミーティングに集中できる。
内蔵マイクも高性能、離れた場所にいる話者の声も拾う
離れた位置から操作できて便利なリモコンではあるが、「4倍デジタルズームで顔の表情は読み取れても、話者の声が聞こえないのでは?」と疑問に思うことだろう。OBSBOT Tiny 4K内蔵のオムニディレクショナル(無指向性)マイクは、会議室のどの位置にいても、しっかりと発音を拾ってくれる。
ターゲットの追跡、ズームイン/アウト、カメラの切り替え、音を完璧に拾うマイクなど、通常であれば大掛かりで複雑なシステムが必要なところだが、手のひらサイズのOBSBOT Tiny 4Kさえあればいいというのは、かなりお手軽だと感じた。とりわけ、かんたんで誰にでも覚えられるジェスチャーだけで使いこなせるようになるというのは心強い。
OBSBOT Tiny 4Kは、離れた場所にいるメンバーとの温度感や情報の格差を埋められる、一歩進んだ外付けWebカメラといえるだろう。さらに現在はAmazon.co.jpのプライムデーに合わせて、OBSBOT Tiny 4K本体が最大7200円オフで購入できるセールも実施中だ(7月17日まで)。
オンライン会議などの情報伝達に課題を抱えているなら、購入を検討してみてはいかがだろうか。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2022年7月19日
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