ChatGPTに資産管理機能まで追加され……マネーフォワードは不要になる?:NEWS Weekly Top10
マネーフォワードを退会した筆者の前に、ChatGPTの資産管理機能が登場。AIがSaaSを飲み込む未来は近いのか、それとも結局元サヤなのか。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
2026年05月09日〜05月15日マネーフォワード、やめました。が……
先週のアクセスランキングでは、マネーフォワードのセキュリティインシデントに伴う障害がアクセス9位に入った。銀行連携が10日以上止まるという、資産管理サービスとして致命的なインシデントだったが、現在はほぼ復旧しているようだ。
筆者は個人の資産管理に「マネーフォワード ME」を利用していたのだが、これを機に退会した。「よく考えたら、別にいらない気がする」と思ったからだが、退会した途端に総資産がブラックボックスになり不安になったため、再入会を検討している。
AIで資産管理すれば、専用SaaSはいらない?
そんな出戻り未遂の最中に飛び込んできたのが気になるニュースだ。米OpenAIが、ChatGPTの新機能として個人向けの資産管理機能をプレビュー公開したという。
まずは米国のProプランユーザーが対象。金融データネットワーク「Plaid」を通じて銀行や証券口座などを連携し、お金の流れをダッシュボードで確認できる。
これを見たとき「マネーフォワードのような個人向け資産管理サービスは、不要になるのでは」と思ってしまった。少なくとも筆者がマネーフォワードに求めていた「資産の推移をざっくり把握する」という用途は十分に代替できそうだからだ。
しかも筆者は、マネーフォワードがまとめた資産の内訳グラフをAIチャットに貼り付けて「この配分どう思う?」と聞くという二度手間をかけていた。ChatGPTの資産管理機能なら、コピペ不要で相談でき、手間が削減できそうだ。
「丸裸」の不安と、すでに丸裸な現実
記事によるとこの機能では、過去の支出データをもとに「外食費をこのくらいに抑えては」「このサブスクはキャンセルしてもよさそう」といった提案までしてくれるらしい。
こうなると「SaaS is Dead」という言葉が頭をよぎる。資産管理SaaSを個別に契約しなくても、AIが何でもやってくれる時代が来るのではないか。資産管理だけでなく、いろいろなジャンルのSaaSが「ChatGPTの1機能」に吸収されていく未来が割とリアルに見えてきた。
便利そうな一方で、不安もある。資産管理から仕事・悩みの相談まですべて一つのAIに渡してしまうのは、自分自身を丸裸にして渡すのに等しく、なんだか怖い。
ただ筆者は既にAIサービスに、プライベートから仕事、資産運用の方向性まで、あらゆる相談をしている。ここにお金の情報が詳細に加わったところで、実質的な差はほぼない気もする。
期待の新機能だが、まだ日本に上陸していないので、筆者はマネーフォワードを再契約するか、マネーツリーなど別サービスを試しているか迷っている。SaaSを殺すはずのサービスが海を渡ってこないので、結局SaaSに頼るしかないのだ、今のところ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マネーフォワードが銀行連携の再開を拡大、東京スター銀など メガバンクはすでに復旧
マネーフォワードは5月15日、GitHubへの不正アクセスを受けて停止していた銀行口座連携機能について、新たに東京スター銀行などとのAPI連携を再開した 。12日の三井住友銀行を皮切りに、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、全国のJAバンクなど主要な金融機関が順次復旧している。
マネーフォワード、ユーザー補償は「検討中」 本番DBの侵害は「なし」
銀行口座連携機能の再開時期は明らかにしておらず、「確定次第、速やかに知らせる」と述べるにとどめた。
マネーフォワード「なぜGitHubに個人情報が含まれていたか」を説明
「通常、GitHubに保存するソースコードに個人情報の入力はない」が……。」
マネーフォワードの銀行連携、10日経っても再開せず ユーザーに不満、解約した人も
資産管理サービス「マネーフォワード」で、銀行との連携停止が長期化しており、問題発生から10日経っても再開のめどが見えていない。
マネーフォワード、GitHubからソースコードと一部ユーザー情報流出か 銀行連携を一時停止
