Meta、「Quest VR」ログインのFacebookアカウント使用を断念し、「Metaアカウント」導入
Metaは、「Quest VR」専用アカウント「Metaアカウント」を8月から導入する。2020年にQuestアカウントからFacebookアカウントへの移行を求めていた。MetaアカウントはFacebookと切り離して利用可能だ。
米Metaは7月7日(現地時間)、「Quest VR」にログインする新たなアカウント、「Metaアカウント」と、専用プロフィール「Meta Horizonプロフィール」を8月に導入すると発表した。Facebookアカウントを使わずにログインできるようになる。
同社は2014年にVR企業Oculusを買収し、2020年にはOculusのヘッドセットの利用にFacebookのアカウントを使うようユーザーに要求した。アカウントの移行には2年の猶予があり、2023年1月までに移行していないOculusアカウントは削除されることになっていた。
今回の変更で、まだOculusアカウントを使っているユーザーは、8月にMetaアカウントに移行することで、Facebookアカウントと個人情報を統合せずに済む。
Metaアカウントはヘッドセットへのログイン、購入アプリの管理に使うもので、プロフィールは別途「Meta Horizonプロフィール」を作成する必要がある。なお、Metaアカウントは複数作成可能。
Facebookの友達とVRでもつながりたい場合は、アカウントセンターにMetaアカウントを追加する。これをしなければ、VR体験とFacebook(およびInstagramをアカウントセンターに追加している場合は)Instagramを分けておける。
Meta Horizonプロフィールは、VRやWebブラウザで使うソーシャルプロフィール。ここで自分のアバターをデザインしたり、ユーザーネームを設定したりする。従来の「友達」は(Instagram形式の)「フォロワー」に自動的に移行する。
プロフィールの公開レベルは、Facebookと同様に「全員にオープン」「友達と家族」「自分1人」の3段階。これとは別に、プロフィールをプライベートにする設定もある。このオプションを選ぶと、フォロワーにのみ誰をフォローしているかなどが表示される。
13〜17歳のユーザーの場合は初期設定でプロフィールはプライベートになる。
詳細はMetaの日本語による解説を参照されたい。
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