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個人情報保護委員会、尼崎USBメモリ紛失受け注意喚起 委託、再委託も視野に解説
個人情報保護委員会が、兵庫県尼崎市で発生した個人情報入りUSBメモリの紛失事件を受け、個人情報の適切な取り扱いについて改めて注意喚起した。自ら情報を管理する場合に加え、委託先や再委託先などでの情報の取り扱いについても言及している。
個人情報保護委員会は7月13日、兵庫県尼崎市で発生した個人情報入りUSBメモリの紛失事件を受け、個人情報を適切に取り扱うよう改めて注意喚起した。事業者が自ら情報を管理する場合に加え、委託先や再委託先などでの情報の取り扱いについても言及している。
USBメモリなどの記憶媒体に個人情報を保存する場合については、盗難や紛失を防ぐため、施錠可能な場所で適切に管理するよう呼び掛けた。持ち運ぶ場合も、業務上必要な場所に限る、暗号化やパスワード保護などをかける、施錠可能な容器に入れて持ち運ぶといった対策を講じるよう求めている。
このような安全管理策が適切に実施されるよう、監督も必要としている。個人情報の管理を外部に委託する場合も、自ら情報管理する場合と同様の安全管理策が講じられるよう監督しないといけないと説明する。
委託先が業務を再委託する場合は、下請け企業がどこか、再委託する業務内容は何か、下請け企業ではどのように個人情報を扱うかについて、発注者が事前説明を受けて承認し、定期的に監査を実施することが望ましいとしている。
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