DMM、MasterCardでの決済を突如終了へ DMM「諸条件が折り合わず」
DMM.comが「MasterCard」ブランドのクレジットカード決済を7月29日午後2時で終了する。同社は「MasterCard側と弊社のサービスでのカード決済において諸条件が折り合わず、残念ながら契約終了となりました」と回答している。
DMM.comは7月20日、「MasterCard」ブランドのクレジットカードについて、7月29日午後2時をもって決済に関する契約を終了すると発表した。29日以降、DMMのオンラインサービス全てでMasterCardでの決済が利用できなくなる。
契約を終了した理由について同社に確認したところ「MasterCard側と弊社のサービスでのカード決済において諸条件が折り合わず、残念ながら契約終了となりました」と回答。詳細については契約事項に該当するため、非開示という。
今回の発表との関連性は不明だが、同社が成人向けサービスを手掛けていた(現在FANZAはDMMから分社化したデジタルコマースが運営)ことから、SNS上では表現規制との関連を指摘する声も出ている。クレジットカードと表現規制をめぐっては、イラスト発注サービス「Skeb」を展開するスケブが独自コインを発表。同社は、海外プラットフォーマーやクレジット会社により実質的な表現規制が行われているとし、日本の法令の範囲内で表現の自由が担保された決済手段が必要だったと説明している。
DMM.comは、29日以降、Visa、JCB、American Express、Dinersブランドのクレジットカードを利用するように案内している。
【修正:2022年7月21日午前10時 現在FANZAの運営はDMMと資本関係のないデジタルコマース社が手掛けているため、表記を一部修正しました】
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