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Teslaのワクワク感はなぜ伝わらないのか走るガジェット「Tesla」に乗ってます(1/5 ページ)

今回はTesla連載へのネットでの反応について。

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 「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。


 2021年の9月に始まった本連載ですが、これまでSNSや大手検索サイトの転載記事に対するコメント等で多くのご意見をいただきました。航続距離や充電の利便性、あるいは故障やサービス拠点不足に対する懸念など、アンチEV、アンチTeslaの人々が自己の内奥に堅持する、クルマに対する価値観や信念との対比からTeslaやEVを否定するのは自由です。中には、傾聴に値する意見も散見されますし、「これがEVやTeslaに対する一般的な見方なのか」と再認識させてくれます。

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「骨太の方針 2022」では、2035年以降もハイブリッド車の新車販売を継続することが、脚注ではなく「本文」に盛り込まれた。世の中、EVだけにはならないので、エンジンが大好きな人もどうか安心してください

 しかし、「この著者はバカか」「カネもらってんだろ」「ステマだろ」「自分のことしか考えてない運転してんだろ」など、筆者の人格を否定するようなコメントには正直へこみます。さすがに、プラットフォーム側がコメント欄の健全化に対する取り組みを強化してからは、いくぶんマイルドになりましたが、それでも、それはないだろ、と感じる記述をときどき目にします。

 大手検索サイトで頂戴するコメントの約9割は、EVやTeslaを否定するコメントであり、ただでさえ気分が下がっている中で、前述のように人格や記事の存在意義をディスられてしまうと、それなりにストレスです。

 その一方で、Teslaユーザーの人々なのでしょうか、ポジティブなツイートやコメントに接するとホッとします。陀多 (かんだた)の気分です。

 前回コラムの『Tesla Model 3オーナーはエネルギー危機とModel Yの登場に震撼した』で、「世の中のクルマは、Teslaとそれ以外に2分される」と結論づけましたが、Teslaに対する評価も、2分されていることをネット上の意見から実感します。このように、評価が2分されるクルマであるからこそ、乗ったことのない人には、その魅力を言語で伝えることが難しいのかもしれません。

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近未来感がただようデザインもModel 3の大きな魅力。すれ違う際、遠方からでも見分けがつく
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