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仮想通貨ミキサーのTornado Cashも米財務省の制裁対象に サイバー攻撃者の資金洗浄に悪用されたとして

米財務省外国資産管理局は、仮想通貨ミキサーのTornado Cashに制裁措置を発令した。米国内の資産を凍結し、米国民による利用を禁止する。既に同社のWebサイトは閉鎖されている。

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 米財務省外国資産管理局(OFAC)は8月8日(現地時間)、暗号資産(仮想通貨)の匿名性を高めるいわゆる「ミキシング」サービスを提供する露Tornado Cashに制裁措置を発令したと発表した。この制裁により、同社の米国内の資産が凍結され、米国民は同社のサービスを利用できなくなった。

 同社は2019年の創設以来、70億ドル以上の資金洗浄を行っており、その中には、北朝鮮が支援するハッカー集団Lazarus Groupによって盗まれた4億5500万ドル以上が含まれるとしている。その他にも複数のサイバー攻撃者の資金洗浄に使われたとしている。

 tornado
Tornado CashのWebサイト

 OFACによるミキシングサービス企業に対する制裁は、5月のBlender.io制裁に続く2件目だ。

 「ほとんどの仮想通貨活動は合法だが、ミキサー、P2P交換機、ダークネット市場、取引所を介した制裁回避など、違法行為に悪用される可能性がある。(中略)財務省は、犯罪者が違法行為で利益を得ることを可能にする人や組織の責任を追求されるために、悪意あるサイバー攻撃者に対して権限を行使し続ける」。「犯罪者を支援する仮想通貨ミキサーは米国家安全保障に対する脅威だ。(中略)仮想通貨業界は、リスクベースのアプローチを採用し、リスク軽減対策を実施し、課題に対処する必要がある」(OFAC)

 本稿執筆現在、Tornado CashのWebサイトは閉鎖されている。また、創業者のロマン・セメノフ氏のGitHubも閉鎖されている。セメノフ氏は「オープンソースコードを書くことが違法になったのか?」とツイートした。

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