Teslaはハンドルとブレーキでレーシングゲームができる おならもする:走るガジェット「Tesla」に乗ってます(1/2 ページ)
今回は、Tesla Model 3の車内エンターテインメントについて。
「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でレポートします。
今回は、Model 3の車内エンターテインメントについて語ります。オーディオについては、「14個のスピーカーを組み込んだTesla Model 3は空間オーディオ、ハイレゾを楽しめる?」で深掘りしているのでそちらをお読みください。ここでは、15インチのスクリーンを駆使した映像系エンタメについて語ります。
ハンドルがゲームコントローラーにはやがわり
Model 3のエンタメには、「ゲーム」「シアター」「おもちゃ箱」と大きく3つのカテゴリーがあります。ゲームは、現時点で約20タイトルが収録されています。一部を除いてハンドルのボタンやタッチパネルでプレイすることができます。しかし、ゲームによっては、センターコンソールあるいはグローブボックス内のUSBポートにゲームパッドコントローラーを接続することでPCや家庭用ゲーム機のように本格的に楽しむこともできます。
中でも圧巻は、「ビーチバギーレーシング2」というレースゲームです。Model 3のハンドルとブレーキをコントローラーとして使用できます。一昔前のゲームセンターの専用機の感覚です。普段はゲームをしない筆者ですが、これは楽しいと思いました。
ちょっとしたステアリングコントローラーを買うと数万円、本格的なものは十数万円もするだけに、実車のハンドルでそれと似たような操作感を味わえるわけですから最高です。
ただし、ゲームを含む映像系のエンタメは、クルマが停止した状態でないと楽しむことはできません。まあ、あたりまえでしょうね。
ゲームといえば、Teslaは、ゲームプラットフォームの「Steam」との提携を進めているようです。イーロン・マスク氏自身が、「We’re making progress with Steam integration」とTwitterに投稿しています。ソフトウェアアップデートで実装された暁には、ゲーム好きにはたまらないプレゼントとなりそうです。
キャビンが極上のシアターに早変わり
車内で動画を楽しめるのもModel 3の魅力です。現時点では「Netflix」「Disney+」「YouTube」「Twitch」の各ストリーミングサービスに対応しています。また、テスラのチュートリアル動画も用意されています。「Twitch」はゲーム画面を配信するプラットフォームとして有名です。「Netflix」と「Disney+」を楽しむためには、アカウントが必要です。
YouTubeについては説明は不要ですね。PCやスマホで利用するのと同じ感覚でコンテンツを楽しむことができます。ログインするとホーム画面において履歴やお勧め動画もちゃんと反映されています。
次の写真は、人気のテック系ポッドキャスト番組「backspace.fm」に出演した際、テーマが「Tesla」だったこともあり、Model 3の車内にMacBook Proを持ち込んで動画をライブ配信したときのものです。
Model 3のスクリーンにYouTubeのライブ配信動画を映してモニタリングしながら、レギュラー陣と約2時間半にわたりトークの花を咲かせました。手前のMacBook Proの画面は、遅延もなく表示されるのですが、YouTubeの画面は、数秒遅れて配信されています。不思議な感覚でした。
出先等でEVを急速充電する場合、30分から1時間といった時間が必要になる場合がありますが、動画ストリーミングサービスでドラマや映画に没入していれば、時間はあっというまに過ぎていきます。14個のスピーカーによるハンパない音響の没入感で動画を楽しむことができます。
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