AWS、Amazon S3やEFSを爆速にする「Amazon File Cache」発表 複数のストレージを単一のファイルビューでアクセス可能に
米AWSが、ファイルベースのキャッシュ「Amazon File Cache」を発表。「Amazon S3」や「Amazon EBS」といったストレージへのアクセスを高速化できるという。それぞれのストレージをまとめた単一のファイルビューも提供する。
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWS、Amazon S3やEFSを爆速にする「Amazon File Cache」発表。複数のストレージを単一のビューでアクセス可能に」(2022年8月23日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Amazon Web Services(AWS)は、8月10日に開催したオンラインイベント「AWS Storage Day 2022」で、新サービス「Amazon File Cache」を発表しました。
Amazon File Cacheはその名の通りAWSで利用できる高速なファイルベースのキャッシュです。特徴は2つあります。
1つ目は、ミリ秒以下のレイテンシと数百GB/秒のスループットという高い性能です。「Amazon S3」や「Amazon EBS」といったストレージのキャッシュとして利用することで、これらのストレージに対するアクセスを高速化できます。
2つ目は複数のストレージに対する単一のファイルビューを提供できることです。AWSの説明によると、Amazon File CacheはAmazon S3やAmazon EFSなどAWS上のストレージだけでなく、AWSからオンプレミス上のファイルサーバや他のクラウドのストレージなどを含むハイブリッドな環境に対するキャッシュとしても働き、それらをまとめて単一のファイルビューを提供するとのことです。これにより、ファイルアクセスのコードがシンプルに記述できるようになることが期待されます。
下記はAWSのブログに投稿された記事「Welcome to AWS Storage Day 2022」からの引用です。
This new service enables you to make dispersed data sets available to file-based applications on AWS with a unified view and at high speeds with sub-millisecond latencies and up to hundreds of GB/s of throughput. Amazon File Cache is designed to enable a wide variety of cloud bursting workloads and hybrid workflows, ranging from media rendering and transcoding, to electronic design automation (EDA), to big data analytics.
この新サービスにより、分散したデータセットをAWS上のファイルベースのアプリケーションとして統一されたビューを用いて、ミリ秒以下のレイテンシと最大数百GB/秒のスループットで高速に利用できます。Amazon File Cacheは、メディアのレンダリングやトランスコーディング、電子設計自動化(EDA)、ビッグデータ分析まで、さまざまなクラウドバーストなワークロードやハイブリッドワークフローを可能にするよう設計されています。
Amazon File Chacheは2022年後半に提供予定とのことで、希望者には登録フォームが公開されています。
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