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値上げはPS5だけじゃない 9月から価格が上がるハードウェアまとめ

円安や物流コスト高騰などにより、さまざまな企業が商品の値上げを発表している。価格変更の波は飲料・食品だけでなく、ハードウェア製品にも押し寄せてきている。本記事では、9月にハードウェアの価格を変更する企業の情報をまとめる。

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 続く円安や物流コストの高騰の影響を受け、5月以降、飲食料品などさまざまな商品が値上げになっている。価格変更の波はハードウェアにも押し寄せてきており、6月には米Appleが日本におけるMacBook Airの販売価格を値上げ。7月にはiPhoneやiPad、8月にはVRヘッドセット「Meta Quest 2」などが値上げになった。

 9月にはPlayStation 5を提供するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)をはじめ、さらに多くの企業が商品を値上げする予定だ。本記事では、9月1日からハードウェアの価格を変更する4社の情報をまとめる。

PS5は5500円値上げ

 SIEは、PS5の希望小売価格を9月15日から値上げする。Ultra HD Blu-rayディスクドライブ搭載版とデジタル・エディション版の両方が対象で、いずれも現行価格から5500円アップする。

 値上げするのは、欧州、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、カナダ、日本を含むアジア太平洋の一部の国と地域。米国では価格変更しないという。

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各国の新価格

 同社は値上げについて「当社ビジネスへの影響を踏まえ、価格改定はどうしても避けることのできない決断だった」と説明している。

参考記事:「PS5」値上げ 5500円アップ 9月15日から

ソニーのデジタル一眼やスピーカーなども値上げ

 ソニーグループでは、ソニーマーケティングも9月1日から家電製品の一部を値上げする。対象はBlu-rayディスクレコーダー、デジタル一眼カメラ、ネックスピーカー、ラジオ、CDラジオ・ラジカセなど。いずれもメーカー出荷価格と希望小売価格を平均8%程度引き上げるという。

 ソニーマーケティングは4月にも半導体不足などを理由に一部家電の販売価格を値上げしていた。9月からの値上げについては「外部環境の影響を受け、原材料費、製造・物流コストなどが高騰しているため」と説明している。

photophoto 値上げの対象商品(一部抜粋)

参考記事:ソニー、再び値上げ デジタル一眼やスピーカーなど 9月から約8%引き上げ

LGはテレビ値上げ、出荷価格を3〜10%アップ

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、液晶テレビと有機ELテレビの一部を値上げする。9月1日に、出荷価格を現行から3〜10%程度引き上げる。

 有機ELテレビでは「OLED G2」シリーズの65V型と55V型など9製品を値上げ。液晶テレビでは「QNED90」シリーズの86V型と75V型など、11製品の価格を引き上げる。

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値上げの対象モデル

 値上げの理由については「原材料費や物流コストが上昇し続けている中、生産性の向上や物流の合理化等に努めてきたが、製品価格を維持することは難しいと判断した」としている。

参考記事:LG、テレビを一部値上げ 9月1日から

エプソンはPC・サーバ値上げ

 エプソン製品の直販サイトを運営するエプソンダイレクト(東京都新宿区)は、PCやサーバなど計38機種の価格を9月5日に値上げする。

 「部品などの調達コストや物流費の上昇が続き、現状の価格では安定的な供給の継続が困難」(同社)という。ハードウェアだけでなく、PCなどの修理サービスや、PCの送料も引き上げる。

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値上げする商品の一覧(一部抜粋)

参考記事:エプソン、PCやサーバ値上げ 9月5日から

円安・資源価格の高騰の影響は多岐に

 続く円安や、燃料価格の高騰に伴う物流コスト・電気価格の上昇。影響は本記事でまとめたハードウェア以外にも出始めている。ITmedia NEWSで報じただけでも、データセンタービジネスや、タカラトミーバンダイなどのおもちゃ事業に影響が出ていることが分かっている。

 一方で、背景にある国際情勢がいつまで続くかは不透明なままだ。一連の動向はこれからも続くのか。企業への影響も踏まえ、今後も注意が必要かもしれない。

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