発表したてホヤホヤ「iPhone 14」を現地で触ってみた その第一印象は(3/3 ページ)
9月7日(現地時間)にSteve Jobs TheaterでiPhone 14シリーズが発表された。おそらく日本でもさまざまな記事が公開されていることと思うが、現地取材に参加する幸運に恵まれたので、端末に触ってみてのファースト・インプレッションを中心に、「どのチョイスがお勧めなのか?」にフォーカスしてお届けしよう。
交通事故を起こしても、iPhoneが助けを呼んでくれる
iPhone 14シリーズの特徴はまだまだそれだけではない。
これは、実際に試したくもないし、試そうとも思わないが、今回発表されたiPhone 14シリーズ、Apple Watch全機種には、衝突事故検出機能が搭載されている。
これは、最大256Gの加速度を検出できるデュアルコア加速度センサーと、新しいハイダイナミックレンジのジャイロスコープ、気圧計、マイクが得る衝撃音などの情報を組み合わせることにより、ユーザーが乗っている自動車が事故を起こしたことを正確に検出する機能だ。
おそらく、世界中に数億台以上存在するiPhoneやApple Watchから得られるデータの中には、不幸にも自動車事故で亡くなられた方や、大きな後遺症を患った方のデータも相当数存在したのだろう。「もし、iPhoneやApple Watchがこの事故を検出し、緊急通報サービスに連絡していれば、この人は助かったかもしれない」そう考えた人がアップル社内にいたのだろう。膨大なデータが分析され、クラッシュテストが行われ、この機能が開発されたというわけだ。
この機能はおそらく、今後開発されるすべてのiPhoneとApple Watchに搭載されると思われる。
また、アメリカとカナダでは衛星経由の緊急SOS通報の機能も利用できる。国土の広い国ではいまだに携帯電話の通じない場所も非常に多い。そういう場所で交通事故を起こした場合、救助が来るまでに相当時間がかかることになる。この機能でそうした不幸も少なくなるかもしれない。
iPhoneならではの楽しさとは?
まだまだ紹介し切れていない機能もあるが、総じて言えるのは新型iPhoneが素晴らしい体験を約束してくれるということだ。
単純にスペックや機能の羅列ではなく、使っていて便利な機能、楽しい気分にさせてくれる機能が深い思慮と高度なデザイン処理を介して搭載されている。ぜひ、iPhone 14シリーズを手にして、その楽しさをひも解いてみて欲しいと思う。
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