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JR九州とJCB、「クレカのタッチ乗車」で実証実験 Visaに続き
JR九州とジェーシービー、日本信号、QUADRADは共同で、タッチ決済による鉄道乗車の実証実験を一部区間で開始する。JCBとAmerican Expressにとって、国内の鉄道での実証実験は初という。
九州旅客鉄道(JR九州)は9月15日、ジェーシービー、日本信号、QUADRACと共同で、JCBおよびAmerican Expressのタッチ決済による鉄道乗車の実証実験を、一部区間で12月ごろから開始すると発表した。JCBとAmerican Expressにとって、国内の鉄道での実証実験は初という。
対象駅は、鹿児島本線の博多駅(中央改札口、北改札口)、吉塚駅、箱崎駅、千早駅、香椎駅(1階改札口)。この5駅の相互区間内でのみ利用が可能。JCBとAmerican Expressのタッチ決済機能付きカードやスマートフォンを、自動改札機に設置されたタッチ決済専用機器にかざすことで乗車できる。
JR九州は、2022年7月からVisaとタッチ決済での乗車実験をスタート。実験には、三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用している。今回の実験では、日常利用、訪日客などの利便性向上と、システムの安定性を検証する。
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