衝突事故を検知して自動通報する「iPhone 14」の新機能 日本ではどこにつながる?
iPhone 14シリーズと新型Apple Watch(Series 8/SE/Ultra)には、「衝突事故検出」機能が搭載されている。この機能について、Appleがサポート情報を公開している。
9月7日(現地時間)に発表されたiPhone 14シリーズと新型Apple Watch(Series 8/SE/Ultra)には、「衝突事故検出」機能が搭載されている。この機能について、Appleがサポート情報を公開している。
この機能は、セダン、ミニバン、SUV、ピックアップトラック、その他の乗用車が絡む激しい衝突事故 (正面衝突、側面衝突、追突、横転など)を検知するもの。車の衝突事故が起きたあと、万が一持ち主に反応がない場合でもiPhoneが緊急通報サービスにつないでくれる。Apple Watchがセルラーモデルだったり、Wi-Fiに接続されている場合は、Apple Watchからでも緊急通報サービスに電話できる。
事故時は、iPhoneの画面に「緊急電話」スライダーが表示され、警告を読み上げる。事故後に持ち主が反応できる場合は、スライダーをスワイプすると緊急通報サービスにつながる。キャンセルも可能だ。なお、iPhoneとApple Watchを両方とも携帯している場合は、Apple Watchのみにスライダーが表示される。電話がつながるのも通話音声が再生されるのもApple Watchとなる。
もし反応できない場合、事故後10秒間に通話しなかったり通知をキャンセルしないと、さらに10秒間のカウントダウンが始まる。このカウントダウンの間、持ち主に気付いてもらえるよう、大きな音とともにiPhoneはバイブレーションが激しく振動し、Apple Watchはハプティクスがしきりに手首をたたく。それでも反応しない場合、カウントダウン終了後に緊急通報サービス「119」に自動通報する。
通話がつながると、デバイスはオーディオメッセージを繰り返し再生して救急隊員に知らせ、デバイスのスピーカーからもその音声が大きな音で流れる。メッセージは、Apple製のデバイスで車の衝突事故が検知され、持ち主に反応がないことを緊急通報サービスに知らせるもの。緊急SOS機能に対して位置情報サービスを事前に有効にしておけば、おおよその緯度と経度の座標と検索半径も通知する。
メッセージは5秒間隔で繰り返し再生されるが、1回目の再生後は音量が小さくなるので、持ち主または近くにいる人がその通話で救急隊員と話すことができる。録音メッセージを停止することも可能だ。
また、緊急連絡先を追加してある場合は、対象人物に持ち主の位置情報と、車で衝突事故に遭ったことを知らせるメッセージが送信される。メディカルIDを設定してある場合は、デバイスに「メディカルID」スライダが表示され、救急隊員が持ち主の医療情報を確認できるという。
Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.
関連記事
「Apple Watch」が自動車事故まで検出する理由
Appleの新しい「Apple Watch」などに搭載される「衝突事故検知」機能。開発の背景にはユーザーの声があったようだ。
「iPhone 14」シリーズ徹底比較 iPhone 13と何が変わったかチェックしてみた
米Appleが9月7日(米国時間)に「iPhone 14」シリーズを発表した。6.1インチの「iPhone 14」「iPhone 14 Pro」と、6.7インチの「iPhone 14 Plus」「iPhone 14 Pro Max」の4機種。従来モデルと比べながら、新機能や注目ポイントを紹介する。
「Apple Watch SE」に新モデル 3万7800円から 「Series 8」も登場
米Appleは9月7日、同社が開催したオンラインイベントにて「Apple Watch Series 8」と第2世代の「Apple Watch SE」を発表した。
Apple Watchに「Ultra」登場 最大60時間のバッテリー 探検家やアスリート向け 12万4800円から
米Appleは9月7日(現地時間)、スマートウォッチの新モデル「Apple Watch Ultra」を発表した。冒険家やアスリートなど、過酷な環境に身を投じるユーザーに向けたもので、氷点下から摂氏55度までの環境に加え、WR100規格とこれまでの2倍の耐水性能を備える。予約は7日より受け付け、9月23日に発売する。


