永久凍土下にOSSのソースコードを保存する「Arctic Code Vault」、約1.4トンの保管庫を設置完了 GitHubが報告
この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「永久凍土下にコードを保存する「Arctic Code Vault」バージョン1.0達成、GitHubが報告。1.4トンの保管庫を設置」(2022年9月26日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米GitHubは2019年に発表した、オープンソースのコードをノルウェーにあるスヴァールバル諸島の永久凍土層の地下に1000年以上保存するプロジェクト「Arctic Code Vault」において保管庫の設置が完了し、プロジェクトとしてバージョン1.0を達成したと報告しました。
保管庫は約1.4トンの鋼鉄製で、その重要性が視覚的に示されるように外側には芸術家のAlex Maki-Jokela氏の手によるAI生成アートが刻まれています。
参考:GitHub、オープンソースのコードを1000年以上にわたって保存する「GitHub Archive Program」発表。北極圏の非武装地帯永久凍土層地下250mに保管庫を設置
コードだけでなくコンピュータの基盤技術やWikipediaなども保管
この保管庫の中には、GitHubの2020年2月2日時点の主要なオープンソースコードのスナップショットだけでなく、人間が読めるドキュメントとしてコンピュータやソフトウェアの基盤技術についての解説、Wikipedia、Stack Overflowなどのテキストのフルコピーが含まれています。
これにより、ソースコードだけでなくコンピュータに関する技術や文化についても1000年以上保管されることになります。
万が一、何らかの事象により人類が現代のコンピュータ文化を失ったとしても、この保管庫に保存されたコンピュータの基盤技術やそこで実行可能なコード、そしてそれを作っている人たちの自然言語によるやり取りが、おそらく残るでしょう。そしてそこから再び現代のようなコンピュータ文化を再構築する手がかりが得られるわけです。
ちなみにこのArctic Code Vaultの近くには、世界中の種子を冷凍保存する「Svalbard Global Seed Vault」(スヴァールバル世界種子貯蔵庫)もあります。
GitHubはこの保管庫の設置完了によって、2019年に発表したアーカイブプログラムのバージョン1.0が基本的にすべての目的を達成したと説明しました。
同社によるとアーカイブプログラムは継続的な取り組みであり、今後も新たな取り組みについて発表していくとしています。
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