Google、広告管理ハブ「マイアドセンター」をロールアウト
Googleは、検索やYouTubeで表示される広告を調整するためのハブ「マイアドセンター」をロールアウト中だ。従来の「広告設定」より機能を使いやすくなる。YouTube履歴からのおすすめに影響させずに広告への反映を無効にすることも可能。
米Googleは10月20日(現地時間)、Google I/Oで予告した「My Ad Center」(日本では「マイアドセンター」)をロールアウトしていると発表した。Google検索、YouTube、Discoverに表示される広告を調整するためのハブになる。
利用できるようになると、Googleアカウントでログインした状態で、検索、YouTube、Discoverに表示された広告から直接マイアドセンターを開き、そこで表示したくない種類の広告を指定したり、興味のあるトピックの広告を増やしたり、パーソナライズを完全に無効にしたりできる。こうした機能の多くは2018年に開設された「広告設定」ページで可能だったが、1カ所で設定できるようになり、新たに可能になった機能もある。
例えば旅行の下調べで数カ月関連情報を検索した場合、その旅行が終わればしばらく関連広告は不要になる。そうしたときに、表示された広告の横にある縦[…]アイコンをタップすればマイアドセンターが開き、そこで関連広告の表示を減らすことができる。
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新機能としてはYouTubeの履歴の広告への反映を無効にできるようになる。無効にしても、YouTubeに表示されるおすすめには影響しない。
マイアドセンターでの設定は、同じアカウントでサインインしているすべての端末、Googleの広告ツールを使っている他のWebサイトやアプリにも適用される。
Googleのプライバシーに関する取り組み全体についてはセーフティセンターにまとめられている。
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