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パナソニック「指定価格制度」 家電量販店はどう捉えているのか?:知らないと損!?業界最前線(4/6 ページ)
パナソニックが「メーカー指定価格」を導入し、話題になっている。一部のフラグシップモデルで販売価格を指定し、値引きを認めないというものだが、家電量販店は在庫リスクを負わずに済む。「指定価格」により、家電量販店は今後どうなっていくのか。また他メーカーは追従していくのだろうか。
他メーカーに追随する動きはなし
実は以前から、どの量販店に行っても同じ価格で、値引き不可、ポイントもつかない家電製品はいくつかある。一見、メーカー指定価格に見えるが、実はそうではない製品が多い。
そういった製品は「お客から指名買いされるブランド力のある製品なので、もともと値引きする必要がない。量販店としても手離れがよく、利益も取れるので、量販店が自ら競争を仕掛けるつもりはないようだ」と、メーカー関係者は話す。量販各社も横目で競合を見ながら、暗黙の了解で価格を維持しているという。
では競合他社は、今後どのように反応していくのだろうか。
「高くても売れる製品をパナソニックはたくさん持っている。その製品が店頭にないとお客は他店に流れることも多いので、量販店側としてもパナソニックのやり方に文句はいえない。同じことをウチがやったら、競合製品に取って代わられるだけなので、とてもじゃないけど真似できない」とは国内メーカー関係者の言葉。「パナソニックだからできること」と、今のところ追随する動きはないようだ。
また量販店関係者によれば、ブランド力のある他メーカーもパナソニックの真似はできないという。「長い時間をかけて信頼関係を築いてきた。ブランド力があるといえ、その信頼関係を壊すのは怖い」と、パナソニックの施策を静観する構えだ。
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