自動運転新興企業Argo AI、終了
2017年にGoogle(Waymo)とUber出身のエンジニアが立ち上げた自動運転技術企業Argo AIが企業として終了する。従業員の多くは主要株主のFordとVolkswagenが雇用する。
自動運転関連のAIを手掛ける米新興企業Argo AIが閉鎖になる。同社の主要株主である米Fordが10月26日(現地時間)、四半期業績発表の中で明らかにした。
Argo AIは、米Googleの自動運転事業(現在はAlphabet傘下のWaymo)でハードウェア開発ディレクターを務めたブライアン・セルスキー氏と、米Uberのエンジニアリングのトップだったピート・ランダー氏が2017年に共同創業したAI企業。
FordはArgo AIの主要株主で、同社立ち上げ時に向こう5年間で10億ドル投資するとしていた。26日の説明では、「2021年までにレベル4技術を広く市場に投入できると予測していたが、状況は変わった」とし、第3四半期に設備投資先をArgo AIが開発中のL4技術から自社開発のL2+L3技術に移行する決定を下したという。
「FordはArgo AIから有能な4人のエンジニアを迎え、Argo AIは閉鎖される」。
Argo AIに出資している独Volkswagenも26日、「Argo AIと協力し、従業員に継続的な雇用を提供し、自動運転分野で有望なプロジェクトをさらに発展させる」と発表した。
Argo AIは米TechCrunchなどに対し、声明文で「株主との協力により、Argo AIは企業としての使命を存続しないという決定を下した。従業員の多くはFordまたはVolkswagenに雇用される機会がある」と語った。
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