Twitter買収直前のマスク氏、広告主宛に「世界で最も尊敬される広告プラットフォームになることを目指している」とツイート
Twitter買収の期限である10月28日の前日、イーロン・マスク氏が広告主宛書簡をツイートした。Twitterが嘘まみれの地獄になることはないと主張。「世界で最も尊敬される広告プラットフォームになることを目指している」という。
米Twitterの買収を10月28日(現地時間)に完了するとみられるイーロン・マスク氏はその前日、広告主宛のメッセージをツイートした。同氏のプラットフォーム運営に対して高まっている懸念を緩和する目的のようだ。
マスク氏は「親愛なるTwitter広告主の皆様」というツイートに添えた書簡の画像で、「私がTwitterを買収した理由や、広告についての考え方について、多くの憶測が飛び交っているが、そのほとんどは間違っている」と主張した。
同氏は買収発表当初からの主張(言論の自由の場としてのTwitterを守りたいから買収する)を繰り返し、買収の目的は金ではなく、「愛する人類を助けるため」と書いた。
米Teslaや米SpaceXのCEOでもあるマスク氏は数カ月にわたる紆余曲折後、10月28日に440億ドルでのTwitterの買収を完了する見込みだ。Twitterは1株当たり54.20ドルでの買収という契約条件を守るようマスク氏を提訴しており、裁判所は10月28日という期限を設定した。
米Wall Street Journalは同日、多数の広告主がマスク氏が買収完了後、Twitterのコンテンツモデレーションを縮小するのではないかと懸念していると報じた。この懸念に対してマスク氏は「Twitterは嘘にまみれた地獄のような無法地帯(a free-for-all hellscape, where anything can be said with no consequences)にはならない」と強調した。
Wall Street Journalによると、一部の広告主は、広告を完全に排除するのではないかと恐れているという。マスク氏は5月の時点では、広告への依存度を50%未満にするとしていた。現在は収益の約9割が広告収入だ。
マスク氏は「広告は正しく表示できれば、ユーザーを喜ばせ、楽しませ、役に立つ情報を提供できる」とし、「Twitterはブランドを強化し、企業を成長させる、世界で最も尊敬される広告プラットフォームになることを目指している」と説明し、「われわれとパートナーを組んでくれたすべての人に感謝する。共に特別なものを作ろう」としめくくった。
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