Appleは1桁台の増収増益 円安の日本での売上高は5%減
Appleの7〜9月期決算は売上高は8%増、純利益は1%増だった。iPhoneの売上高はアナリスト予測を下回った。地域別では円安の日本のみ減収だった。
米Appleは10月27日(現地時間)、第4四半期(7〜9月)決算を発表した。売上高は前年同期比8%増の901億4600万ドル、純利益は1%増の207億2100万ドル(1株当たり1ドル29セント)だった。同四半期に発売された「iPhone 14」シリーズに期待が寄せられていたが、iPhoneの売上高はアナリスト予測に届かなかった。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は889億ドル、純利益は1ドル27セント)を上回った。
地域別では、円安で製品やサービスが大幅に値上げになった日本のみ5%減だった。
セグメント別売上高は、iPhoneは10%増、Macは25%増、Apple WatchやHome Podなどは10%増、サービスは5%増だったが、iPadのみ13%減だった。前年同期には9月にiPadの新モデルが発売されたが、今年は10月だった。
Appleは近年、Apple MusicやApple TV+などのサービスに注力しているが、同四半期の売上高はアナリスト予測を下回った。同社は業績発表後の電話会見で、App Storeを介したアプリへのサブスクリプションを含め、9億以上のサブスクリプションがあると語った。同社は10月、Apple MusicとApple TV+を値上げした。
ティム・クックCEOは発表文で「これまでで最強のラインアップでホリデーシーズンを迎えるに当たり、われわれはすべての行動と決定において価値観をリードしている。われわれは環境保護、プライバシー保護、アクセシビリティ強化、人類の創造的可能性を最大点に引き出す製品とサービスの構築に真剣に取り組んでいる」と語った。
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