JVCケンウッドは10月28日、休眠していたフィリピンの販売子会社、JVC(Philippines),Inc.(以下JPL)の破産申請を行うと発表した。27日の取締役会と株主総会で決議した。
JVCケンウッドは「自己破産によって会社を清算することが最も適切」と説明。負債総額は6億1100万フィリピンペソ(約15億1100万円)で、ほとんどはJVCケンウッドからの借入金と未払いの利息という。ただしJVCケンウッドは全額貸倒引当金を計上済みのため、新たな損失は生じないとしている。
JPLはフィリピンにおける販売拠点として1996年8月にTrademark Industries(TMI)と当時のJVC Asia(現在はJVCKENWOOD Singapore、以下JKSG)の合弁会社として設立。2011年10月にTMIが持つ全株式をJKSGが買い取り、100%子会社とした。しかし市場の変化などによりJPLは2012年1月に事業活動を停止していた。
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