自撮り特化! 広角単焦点のシンプル動画デジカメ、ソニー「ZV-1F」の使いやすさ:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
ソニーから“VLOGCAM”の第3弾が出た。沈胴しない20mm相当の単焦点レンズを搭載した超広角カメラ「ZV-1F」である。“エントリー向け自撮り特化モデル”といっていい気がする。
ZV-1FといえばVLOGCAMであり、動画を撮る人がターゲットといっていい。
それに欠かせないアイテムが2つ。
1つは製品に付属するウインドスクリーン(通称もふもふ)。ZV-1以来の伝統で、外で撮影するときは必須だ。
もう1つは別売りのシューティンググリップ「GP-VPT2BT)。シューティンググリップにしてBluetoothでつながるワイヤレスリモコンにして、テーブル三脚という代物。
手に持ってモニターを開いて好きなアングルで撮影。モニターをひっくり返し、カメラを180度回転させれば自撮り仕様に。
足を開いてテーブル三脚として使うのも定番だ。
やはりZV-1Fなら自撮りの動画でしょうってことで、手に持ったときと、テーブルに置いたときの2パターン撮ってみた(というか、わたしは見てただけで、モデルの長谷川実紗さんにお願いしたのだけど)。
テーブルに置いたときは、VLOGCAMお得意の「製品レビュー用設定」をオンにしてみている。
もう1つ、動画作例を用意した。
スロー&クイックモードだ。スローモーションからハイパーラプスまで速度を変えて撮影するときのモード。ここで、0.5秒1コマの設定にして空に向けて数分放置。上空に風が強くて雲の動きが早かったのでそれを動画にしてみたのだ。
この日の雲はよく流れていた。
かくして、超広角で誰でも使えるCyber-shot的に使ってもいいけど、やはりグリップと一緒に手に持ったりテーブルに置いたりして動画を楽しむのが似合うカメラ。
動画のスペックは4Kなら30fps、フルHDなら120fpsまでだし、logへも未対応と本格派の動画カメラではないけれども、その分シンプルで、初心者にも分かりやすく使いやすい。
この手のカメラはあまり小さいと逆に使いにくいわけで、ウェアラブルではない、分かりやすいVLOG用カメラってのはありだと思うのである。
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