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NVIDIAとMicrosoft、「AIクラウドスパコン」で提携
NVIDIAは「AIクラウドスーパーコンピュータ」構築でMicrosoftと提携すると発表した。AzureのインフラとNVIDIAのGPU、ネットワーク、AIソフトを組み合わせる。Azureユーザーは大規模な言語モデルトレーニングなどが可能になるとしている。
米NVIDIAは11月16日(現地時間)、米Microsoftとの複数年にわたる提携を発表した。「世界最強のAIスーパーコンピュータの1つ」を構築するのが目的としている。「Microsoft AzureのインフラとNVIDIAのGPU、ネットワーク、AIソフトを組み合わせる」。
共同で構築するスーパーコンピュータには、NVIDIAが3月に発表した新GPUアーキテクチャ「Hopper」採用のGPU「H100」が数千ユニット搭載される見込み。
MicrosoftはAzureクラウドインフラストラクチャとNDおよびNCシリーズの仮想マシンを提供する。それらをNVIDIA AI Enterpriseプラットフォームが結ぶ。
両社はまた、Microsoftの深層学習最適化ソフトウェア「DeepSpeed」の最適化でも協力する。「Azure向けに最適化されたNVIDIAのAIワークフローとソフトウェア開発キットを、Azureの顧客が利用できるようになる」という。
Azureの顧客は「単一クラスタに数千のGPUをデプロイすることで大規模な言語モデルをトレーニングでき、大規模なレコメンデーションシステムを構築し、ジェネレーティブAIを有効にすることができる」。
この新AIスーパーコンピュータ完成の時期については、詳細を明らかにしていない。
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