W杯スペイン戦勝率は21.0%、AIが予想 JX通信社がシミュレーター開発
報道ベンチャーのJX通信社は、開催中のサッカー「FIFA ワールドカップ カタール 2022」大会(W杯)で、12月2日に行う予定のスペイン代表戦での勝率は21.0%と、AIを使った勝敗予想を発表した。
報道ベンチャーのJX通信社(東京都千代田区)は11月28日、開催中のサッカー世界大会「FIFA ワールドカップ カタール 2022」(W杯)について、AIを使った日本代表の勝敗予想を発表した。12月2日に行う予定のスペイン代表戦の勝率は21.0%、日本代表がグループリーグを突破できる確率は26.1%という。
同社は独自に収集した過去のW杯の対戦成績や各国代表チームの能力、直近の国際試合での対戦成績を基に、試合の勝敗を予測する数理モデル「勝敗確率&優勝国AIシミュレータ」を構築。W杯の各試合の勝率を計算し、その確率に応じて勝敗を決定する一連の過程を1万回繰り返して各国の優勝確率などを求めているという。同社では普段、同様のモデルを選挙の結果予測などに活用しているという。
27日午後12時時点で同シミュレーターは、日本対コスタリカ戦の日本の勝率を46.0%、日本がグループリーグを突破できる確率を70.8%と予想していた。その後、コスタリカ戦で日本代表が敗北したことで、グループリーグ突破の確率は33.9%まで落ちた。さらにスペイン対ドイツ戦の引き分けを受け、26.1%まで下落したとしている。
スペイン戦については、勝率は21.0%、引き分けは19.5%、敗北は59.6%とシミュレーターは予想。日本がグループリーグを突破するには、スペイン戦に勝利する、もしくは引き分けの上で、ドイツ対コスタリカ戦でドイツが引き分け以上になることが必須という状態だ。
日本代表がグループリーグを突破できた場合、ベスト16ではグループFの1位チームか2位チームと対戦する予定だが、その場合はモロッコが対戦相手になる確率が高いと、同シミュレーターは予想している。また、日本代表のベスト8への進出確率は10.3%という。
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