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SpaceX、政府向けStarlink「Starshield」立ち上げ
SpaceXが政府向け衛星ネットワークサービス「Starshield」のWebページをひっそり公開した。Starlinkより強力な暗号化機能を採用し、「国家安全保障の取り組みを支援する」。
米SpaceXは12月2日(現地時間)、「Starshield」のWebページを開設した。「政府機関向けの安全な衛星ネットワーク」と紹介している。
プレスリリースやツイートなどでの発表は特にしていない。Webページには「Starshieldは、Starlinkの技術を活用し、国家安全保障の取り組みを支援する」とある。
Starlinkとの違いは、高保証暗号化機能を採用することという。Starlinkには既にユーザーデータのE2EE(エンドツーエンド暗号化)を提供しているが、さらに厳格な機能だとしている。
衛星はモジュール設計になっており、顧客が独自のペイロードを統合できる。また、Starlinkで採用している衛星間レーザー通信技術により、顧客の既存の衛星に通信端末を追加することで衛星をStarsheldのネットワークに接続できる。
Webページには技術的な詳細や価格などの説明はない。同社の求人ページでは多数のStarshield関連の人材を募集している。
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