調査リポート
「円安でクラウドのコスト上がった」8割強 上がり幅は? さくらインターネットが調査
円安の影響で、クラウドのコストはいくら高くなったか。さくらインターネットが調査を実施した。回答者の8割が「高くなった」と答えた。中には「100万円以上上がった」という声も。
ドル高円安の影響で、使っているクラウドのコストはいくら高くなったか──さくらインターネットは12月9日、こんな調査結果を発表した。「支払い料金が高くなった」と答えたのは回答者の83.4%。さらに「2021年と比べて、月額料金はいくら上がったか」と聞いたところ、高くなったと答えた人の14.4%が「100万円以上上がった」と回答した。
支払い額の上がり幅については「1万円未満」が13.3%、「1万円以上10万円未満」が42.8%、「10万円以上100万円未満」は29.5%だった。さくらインターネットは「7人に1人以上が100万円以上上昇している」と指摘した。
ドル払いで利用しているクラウドサービスの種類を聞いたところ、最多は「IaaS」(60.1%)だった。次に多いのは「PaaS」(55.3%)。最も少ないのは「SaaS」(42.4%)だった。具体的なサービス名を聞いたところ、多いのはAWSやMicrosoft Azure、Google Cloudだった。
調査は11月14〜18日に実施。クラウドをビジネスで活用している人398人にアンケートを取った。
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