ニュース
ポータブル量子コンピュータを119万円で発売 消費電力は60W、常温動作 スイッチサイエンスから
スイッチサイエンスがポータブル量子コンピュータ「Gemini Mini」を発売した。量子ビット数は2で、価格は118万8000円。
小型コンピュータ「Raspberry Pi」シリーズの販売などを手掛けるスイッチサイエンスは12月15日、ポータブル量子コンピュータ「Gemini Mini」を発売した。価格は118万8000円。
Gemini Miniは中国SpinQ Technologyが開発した「核磁気共鳴式」(NMR)で動作する量子コンピュータ。実装は2量子ビットだが、8量子ビットの量子コンピューティングシミュレータとしても動作する。重量は14kg、消費電力は60W。タッチスクリーン搭載で、常温で動作する。
教育機関での教育や博物館などでの展示、量子技術ファンの自習などの用途を想定。学習教材も同梱する。
スイッチサイエンスはSpinQ Technologyの日本代理店として、Gemini Miniの他にもデスクトップ型の「Gemini」(573万円)、3量子ビットの「Triangulum」(792万円)も、公式ECサイトで販売する。
関連記事
- IBMが433量子ビットのプロセッサ発表 現行の3倍 次世代量子コンは合体で最大1.7万ビットに
米IBMが新型QPU「Osprey」を発表した。量子ビット数は2021年公開の「Eagle」の3倍以上。次世代量子コンピュータ「IBM Quantum System Two」についても、拡張により最大で1万6632量子ビットまで対応できると明らかにした。 - 量子コンとスパコンのハイブリッド技術、富士通が開発 予算・実行時間に合わせて自動で使い分け
富士通が「量子・HPCハイブリッド計算技術」を開発した。コンピューティング技術を使い分けるための知識がなくても、予算や計算時間を指定すれば適切なタイミングで自動的に切り替えて計算できるとしている。 - スパコン・疑似量子コンをクラウドサービス化 富士通が「CaaS」提供スタート
富士通が、スーパーコンピュータや疑似量子コンピューティング技術をクラウド経由で提供する「Fujitsu Computing as a Service(CaaS)」のサービスを始めた。 - 耐量子計算機暗号を搭載したICカード、凸版とNICTが開発
耐量子計算機暗号を搭載したICカード「PQC CARD」を凸版印刷と情報通信研究機構(NICT)が開発し、その有効性を検証した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.